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最不人気使いの最強戦士
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ルの隠された力とは何か?」と。そんな奇妙な能力を持った物好きな人に答えよう。

 引き続き、俺の回想録(?)を見ればわかる、と。



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 俺が初めて《瞑想》スキルの『隠された真の力』と出会ったのは、SAO攻略開始から八カ月ほどたったころ。最前線はアインクラッド第二十七層、その時俺が活動していたアインクラッド第十二層でのことだった。この層は隠しダンジョンと呼ばれる未踏破層が非常に多く、エクストラスキル獲得クエストが隠しダンジョンの奥で受けられる例もいくつかあったため、俺は新たなエクストラスキルを求めて隠しダンジョンの一つに入った。隠しダンジョンの多くは、上位の階層がクリアされると解放される形式を取っており、その奥に待つモンスターたちは、開放時の最前線モンスターと同じくらいの強さを持っている。つまり、その階層のモンスターとはけた違いに強いのだ。

 当時の俺のレベルは42。攻略組の中でも比較的高い方だった。出現するモンスターたちは大体レベル20から30程度。余裕で倒すことができた。蛇型やトカゲなどの爬虫類を模したモンスターたちは、ソードスキルも使わないため、対応するのは楽だった。さらにそのダンジョンは、どうやら俺が最初に発見したらしく、宝箱や採掘アイテムなどは全てそのまま残っていた。俺はそのダンジョンを踏破しただけで大量のアイテムや(コル)を入手することができた。

 レアアイテムも大分手に入ったし、そろそろ帰ろうか……という時になって、俺はダンジョンの奥地へ続くとみられる扉を発見した。何らかのトラップの場合もあるが、危険なときは転移結晶で脱出すればよいと――当時はまだ《結晶無効化空間》の存在が知られていなかった――考え、その扉を開いたのだ。

 中で待っていたのは、レアアイテムでも、大量の額のコルでも、何かのトラップでもなかった。そこで待っていたのは、このダンジョンのボス。二つの頭を持ったドラゴンだった。双頭のドラゴンは凄まじい攻撃力・防御力・HP総量、挙句の果てには超遠距離かつ広範囲のブレス攻撃まで放ってきた。当時のSAOでは文句なしに最強クラスのモンスターだっただろう。さらに、部屋に入った途端に後ろの扉が閉まり、開かなくなってしまったのだ。ボスの強さと、その機能に関しては《最悪》のトラップであっただろう。

 《カドゥケイス・ジ・アンフィスバエナ》という名前のそのドラゴンの猛攻で、俺は何度も死にかけた。恐らくもとは複数パーティーで戦う用のモンスター、つまり戦闘適正規模は中隊規模(レイドパーティー)推奨だったわけだ。その実力は、まさにフロアボスクラス。そこいらのダンジョンのボスなどとはけた違いに強かった。

 加えて、俺は基本的に武器などを持たない徒手空拳戦法をとっている。円月輪と呼
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