暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos13さぁ踊れ踊れ、舞台はかの者の手の平の上〜Begegnung〜
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に乗じて成功した今回の検挙。けど突入前に内乱の如く犯罪者たちが争っていて、死亡者も多数出ている。
死亡者リストの中には管理世界の政治家や軍部関係者も居たそう。その政治家や軍人とかっていう連中は、お金や権力で自分の罪をもみ消していた常習犯。殺されたって言うのも自業自得、罰が当たったんだ。トントンと机を指で叩きながら強奪犯、そしてデスペラードパーティの参加者だった連中の簡略リストを眺める。

「ロウダウナー・・・。レインジャー、サーベイヤー、マゼラン、メイヴン、ドーン。以上5名からなるフリーランス魔導師。犯罪歴無しってことで厳重注意の後に解放。その結果がこれって・・・」

やるせないものよね〜。もしコイツらに犯罪歴があれば、きっとパラディース・ヴェヒターに潰されていたでしょうに。そんなIFを考えながら、連中の足取りの調査資料に目を通す。と、そんなところにPiPiPi♪と呼び出しコールが鳴った。「はい」って出ると、少し焦ったような顔をしたクロノがモニターに映った。

『イリス、まずいことが判明した! 例の征服剣の強奪犯たち、ロウダウナーの向かっているであろう世界が判明した!』

「どこ!?」

『・・・第97管理外世界・・・! なのは達が居る、そして今、フェイト達が向かっている世界だ!』

「っ!・・・よりによって管理外世界で殺人を行おうって言うのロウダウナー!!」

怒りに駆られてデスクに拳を振り下ろす。偶然連中が海鳴市に転移して、最悪なのは達の魔力反応を察知、そして遭遇でもしたら・・・絶対に戦闘になる。慌てて椅子から立ち上って部屋を出る。クロノの映るモニターが追ってくるから、「行かせて、クロノ!」アースラの通路を走りながら懇願する。

『僕もすでに申請中だ! とにかく今はトランスポーターで合流だ! 出撃許可が下りていつでも転移できるように!』

「了解!」

クロノとの通信が切れる。そしてわたしはひたすら走る。アースラを出、艦船ドックの通路を駆け、本局の廊下をダッシュ。トランスポーターまであと少しと言うところで、クロノから通信が入った。

『イリス! 僕と君に出撃の許可が降りた! トランスポーターに付き次第、すぐに第97管理外世界に発つ!』

「了解!」

わたしのデバイスである“キルシュブリューテ”の待機形態、首から提げてる指環の首飾りを手に取る。

(お願いだから下手に首を突っ込まないでよ、みんな!)

ロウダウナー5人の魔導師としてのレベルは高い。だけどPT事件を、そしてあのテスタメントとの戦いを切り抜けたなのは達なら何とかなりそう。でもだからと言って危ない目に自ら遭いに行ってほしくない。だから本気で願うよ。なのは、アリサ、すずか、そしてフェイトにアルフ、アリシア。変な気だけは起こさないで。

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