暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos13さぁ踊れ踊れ、舞台はかの者の手の平の上〜Begegnung〜
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攻撃を、私を見ることなく防いでいた。
(私は、こんなに・・・!)
少しずつ光が弱くなるなのは達のリンカーコアに、私は焦る。
(弱かったの・・・!?)
シャルやクロノとの模擬戦で鍛えられて少しは強くなったって思っていた。なのはを、アリサを、すずかを、大切なみんなを守れるだけの力を付けたって。
(それなのに・・・!)
私の全力で必死な攻撃はランサーに見向きもされないで簡単に防がれ続ける。
(私は・・・こんな簡単に防がれるような強さしか・・・得られなかったの!?)
どんどん溢れて来る涙で視界がぼやけて、ランサーすら認識できなくなってきた。
(こんな、こんな、こんな、こんな・・・!)
悲しさと悔しさと、そして怒りで今まで以上に大振りになった一撃。しまった、って思ってももう手遅れ。ランサーの槍は私の手から“バルディッシュ”を弾き飛ばした。
「しつこいぞ」
――
煌き示せ
(
コード
)
、
汝の閃輝
(
アダメル
)
――
「っ!?」
「おい、ランサー!」「待て、ランサー!」
目の前が綺麗な蒼い光でいっぱいになる。砲撃だって気づくのに、直撃を受けて吹き飛ばされ、地面に叩き付けられるまで掛かった。全身を襲う痛み、揺れる視界、薄れていく意識。その中で見たのは、両腕を広げて私を庇っているアリシアの後ろ姿だった。
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