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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos13さぁ踊れ踊れ、舞台はかの者の手の平の上〜Begegnung〜
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ディッシュ”を盾にするしかない。
「咄嗟の判断力と行動力、見事。その歳で素晴らしい。だが・・・」
「っ!?」
水平に掲げた“バルディッシュ”から、キンッ、と一音。たったそれだけで柄が切断された。あまりにあっさりとした破壊。シャルの鋭い剣撃でもこうはならなかったのに。思い知る。目の前に居る騎士は、誰よりも強い騎士なんだって。呆けること一瞬。頭上や背後から爆発音・破壊音・金属音、いろんな音が聞こえてきた。
(アリサ・・すず、か・・・! なの、は・・・なのはぁぁぁぁぁ!!)
セイバーとバスターに撃墜された私の大切な友達が地面に倒れ伏していた。“フレイムアイズ”の刀身は折れて、“スノーホワイト”の爪は折れて、“レイジングハート”の柄やヘッドは酷く損傷していて・・・。
「この娘、粗削りだが良い筋をしている。真っ直ぐで、純粋な。それにこの剣筋、懐かしい。こちらの娘も良い補助魔法の使い手だ。・・・ランサー。この娘たちは本当に悪か? 私にはどうもそうは思えん」
「それは間違いないだろう。プレシア・テスタロッサの先兵、フェイト・テスタロッサと共に行動していたのだから」
「こっちの白い方はゆるさねぇ。は――オーナーから貰ったあたしの帽子を砲撃で壊しやがった・・・!」
(私の所為?・・・私と一緒に居たから、なのは達はこんな酷い目に遭ったの?)
私の心の中に何か嫌なモヤモヤが生まれる。知らず流れる涙で滲んだ視界の中、「とりあえずリンカーコアの蒐集だな」ランサーがなのは達に右手を翳した。
(ダメ・・・!)
なのは達の胸からリンカーコアが浮かび上がって来た。シャルの話が脳裏を過ぎった。リンカーコアを奪われた犯罪者は、魔導師として再起不能にされた、って。リンカーコアは、どこからともなく現れた分厚い本へ吸い込まれるかのようにその光を伸ばしていく。直感で解った。今まで奪われたリンカーコアはああやってアノ本に吸収されたんだって。
「っっっっ!!!!」
折れた“バルディッシュ”の柄をランサーに勢いよく投げつける。当然槍で弾かれた。すぐさまブリッツアクションを発動、ランサーに突撃を仕掛ける。途中、セイバーが立ち塞がった。
(どけぇぇぇぇぇぇっ!!!)
――サイズスラッシュ――
短い柄になった“バルディッシュ”を振り回してセイバーに攻撃。でもセイバーもまた強かった。剣で“バルディッシュ”を弾き返して、左手に持っていた鞘で私を殴打。私は軽々と弾き飛ばされた。
(まだまだぁぁぁぁぁぁ!!!)
地面に足をつけた瞬間にすぐブリッツアクション。セイバーを回り込んで、ランサーの側面に移動。すぐに全力で攻撃を繰りだす。それなのに・・・!
(私は・・・!)
ランサーは片手で振るう槍で私の連続
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