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花天の椿
第三章 終わる日常
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方で三度目の爆発が起きる


「コレ、見に行った方が良いよね?」


ハイディの、言葉に椿と東が首を横に振るう


「解った、じゃあお前ら見に行ってこい、俺ここで見張っとくから」


トーリがふざけた、事を行っているとシロジロとハイディが、トーリの両腕を掴む


「………え? 何してんのお前ら」


戸惑うトーリ、状況についていけない東
それらを無視して、椿は勢いよくトーリの背中にドロップキックを決める。


「うわぁ!? 総長が!」

「気にしない方が良いよ、東君」


勢いよく飛んでいくトーリを無視して、椿とシロジロは出口を目指して歩き始める。






爆発を避けて、校庭に出ると既に皆がいた。
爆発の、原因は浅間達がやった事だと判明した。
椿は校庭に腰を下ろし、ノリキから貰った水を飲んでいた。


「無駄に疲れた。」

「全くだ。」


ため息をつき二人は、立ち上がり皆の方へ歩きだす。
すると、女の子の泣き声が響く
見ると武蔵王ヨシナオと鈴の姿が、見えた。


「オイオイ、王様何やってんだよ」

「ま、待て麻呂、別に何も」


椿の言葉に、焦る武蔵王
するとさっきまで、泣いていた鈴がいきなり泣き止む
鈴は、両の耳に手を当てる、そして


「え………?」


眉をひそめる鈴に椿が武蔵王に、言う。


「王様、退け向井の邪魔だ。」


椿の言葉に武蔵王が何か言っているが、無視する。


「あ、あっち」


と、さげんの方角を見る、そこには各務原の三渓があり、その向こうの南側に三河の町がある。
武蔵からは、山で隠れているため、町の明かりが見えない
しかし、夜の闇を照らす光が生まれた。


「オイオイ、アレ炎じゃねぇか」


椿の言葉に周囲は驚く、その中で直政が呟く


「爆発じゃないかね」


その呟きに、応じるようにネシンバラが答える。


「あのあたり………三河を監視する聖連の番屋の内、一番高いとこのがある筈だよ。確か今朝は三征西班牙の生徒が詰めていた筈だけど、何だろう、事故かな、火災とかの。………下の番屋はこっちからは見えないけど、気づいていないのかな」


だんだん、皆の顔に不安の色が浮かぶ。すると


「おーし! 続きは今度だ!!」


トーリの言葉にヨシナオ以外の皆が頷いた。
すると、皆は各々帰り始めた。
椿は、三河の状況を確認するため酒井に連絡を、とろうと携帯を取りだし番号を打とうとしたとき
ふと鈴の声が耳に入った。


「あ、あれ………その」


皆が鈴の指差す方を見た。そこにいる、一人の少年を


「…………余?」

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