暁 〜小説投稿サイト〜
いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
王様、始めます
第18話
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
並べている可能性が高いですね」

そんな話をしながら目的地である神社に到着する。鳥居の所に巫女服を着た副部長が僕達を待っていた。

「お待ちしておりました」

「あ、朱乃さん!?」

「彼が赤龍帝ですか」

副部長の後ろからはミカエル様とガブリエル様が姿を現す。

「お久しぶりです。ミカエル様、ガブリエル様」

石段上ではあるけど、膝を付いて頭を下げる。

「久しいですね、木場祐斗。健勝、とは言えぬ様ですが」

「これも主が僕に与えた試練なのでしょう。ならばその試練に挑むのが信徒としての定めでしょう」

「色々と聞きたいこともありますが、私からは後にしておきましょう。それまではガブリエル、貴女に任せます」

「はい」

そうして副部長に案内されて、神社の一室に通される。

「改めてお久しぶりです、ガブリエル様」

「本当に久しいですね、祐斗。ずっと心配していたのですよ」

「申し訳ありません。ほとぼりが冷めるまで逃げ続けようと思っていたのですが、定住を持たないというのは予想以上に心をすり減らせるものでしたので。そんな折りに邪悪に対する外法に触れてしまい、正式な聖職者として居られないと感じてしまいました」

「そして悪魔になったと聞いています。ですが十字架と信仰は捨てなかった」

「はい。悪魔に成ろうとも、信仰を捨てることは出来ませんでした。それは僕の人生の否定でもありますから。この身を焼く痛みも受け入れています」

「あまり無理はしないように。これから貴方は多くの物を背負って立たなければならないのですから」

「分かっています。それがとても名誉であることも」

硬い話はそこで一度終わり、今まで僕がやってきたことを話した。逃亡先で見た珍しい物や悪魔に転生してからの白音さん達との日常、高校での生活などの平穏な出来事を。ガブリエル様は僕の話を楽しそうに聞きながらたまに相づちをうってくれる。たったそれだけなのに、なんというか、安心出来た。ローマに居た頃は普通のことだったのにね。

しばらくするとミカエル様が部屋に訪れて来られた。

「待たせましたね、木場祐斗」

「いえ、大丈夫です」

「そうですか。木場祐斗、貴方は今も主を信仰しているのは間違いありませんね」

「はい、もちろんです。悪魔に転生しようとも、この身は敬虔なる信徒であるつもりです」

「では、心を強くして聞きなさい。これは今度の会談において知っておかねばならない事項です。事は貴方にも関係している可能性があります」

「僕に関係している可能性が?」

「そうです。これを知る者はかなり上の者だけです。心して聞きなさい。主は、神は既に存在していません」

ああ、やはりですか。なんとなくですが、そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ