王様、始めます
第18話
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書です」
「巫山戯た、代物だ」
そう言って完全に意識を失ったアザゼル様にある程度軽度なら効果が出始めるようになった精神除染の魔剣で治療を行ってからサーゼクス様に連絡を入れてアザゼル様を迎えに来てもらう。
数日後、サーゼクス様からの命令でイッセー君を連れて副部長が管理している神社に向かいます。今度は天界側との会談だそうです。イッセー君には友好の証として天界側から聖剣を贈るそうです。もちろん、僕が作った物ではなく昔から存在している聖剣だそうです。
「なあ木場、悪魔が神社に入って大丈夫なのか?」
「今日向かっている神社は悪魔側で管理している物だから大丈夫だよ。それに詳しいことを言うと神社の管轄は天界側じゃ無くて日本神話側だから」
「他にも勢力があるのか?」
「詳しい話をすると長くなるから簡単に説明するけど、三大勢力と言われる悪魔、天使、堕天使は数を増やす方法があるからこそ三大勢力なんだ。それ以外の勢力は各神話体型ごとに存在していて、現存する数から減ることはあっても増えることはほとんど無いんだ。精々が北欧神話の勇者とヴァルキリー位かな。まあその勇者も近代に進むに連れて徐々に質が悪くなっていって、今では殆どが下級程度の力しか持っていないらしいよ。ヴァルキリーの方も昔に比べれば質は下がっているみたいだけど、それでも十分な力を持っているらしいよ。それでもその増え方は人間の出生率より低いみたいだね。あと知る限りだと仙人と半妖位かな。そっちは噂程度しか聞いたことが無いけどね」
「ふ〜ん。やっぱり戦争は数なんだな」
「少し違うね。各神話の神々は上級悪魔が1000人集った所で殲滅することなんて容易い位に強力さ。だけど、領地を治めるにはやはり数が居るんだ。その数を簡単に増やせないから大勢力とは呼ばれないんだ」
「なるほど」
「逆に人間が勢力として数えられないのが強大な力を持たないからなんだ。正確に言えば強力な力を持っている人間は何処かの勢力の庇護下にあると言った方が良いね。例外も居るけど」
「例外って?」
「ミルたん達」
「……やっぱりアレは例外なのか」
「うん。色々と調べてみたけど、神器も持っていない普通の人間なんだ。もしかしたらもの凄い力を持っていてそれを完全にコントロール出来るのかも知れないけど、だとしたらその正体が何者なのかが全く分からない。可能性として最も高いのが、英雄の卵かな?生きている間に何らかの功績を残して名を世界に刻めば英雄としてその力と魂が受け継がれていく様になるね」
「絶対産まれてくる時代を間違えてるよな。戦国時代とか三国志の時代とかに産まれてたら絶対に名を残してるよな」
「呂布とか関羽とか本多忠勝とかと名を
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