王様、始めます
第18話
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」
匙君が目の前の魔法少女の格好をしているあの方の顔を見て悩み始めます。そんな中、匙君の背後の廊下から会長に先導されて三人の紅髪の男女が姿を現した。
「何事ですか、サジ?問題はいつも簡潔に終えなさいといつも――」
そこまで言った所であの方を目にした会長は言葉を止めた。
「ソーナちゃん♪見つけた☆」
会長を見つけたあの方は走り出して会長に抱きついた。その様子を見てイッセー君と匙君はようやくあの方の正体に勘付いたようです。そして紅髪の三人の内、若い男性の、サーゼクス様が声をかける。
「やあセラフォルー、君も来ていたのか」
その言葉にイッセー君達が固まる。
「レヴィアタン様です。現四大魔王のお一人の」
「ええええええええええええええええええええええ!?」
僕の補足に、イッセー君が驚いて大声を上げます。
「セラフォルー様、お久しぶりです。今日はソーナの授業参観に?」
「そうなの?ソーナちゃんったら酷いんだよ。今日のこと内緒にしてたんだもん。ゆうたんが配達ついでに教えてくれなかったら、お姉ちゃん悲しくって天界に攻め込んじゃう所だったんだから☆」
「今の情勢でそれをやられると非情にまずいので止めて下さい」
「分かってるって。それよりゆうたん、その子が噂のドライグ君?」
「そうですよ。イッセー君、ごあいさつを」
「えっ、あの、ひょ、兵藤一誠です。リアス・グレモリー様の下僕で兵士をやってます。よろしくお願いします」
「はじめまして☆私、魔王セラフォルー・レヴィアタンです?レヴィアたんって呼んでね」
イッセー君のお得意様の一人であるミルたんが解説してくれた魔法少女の決めポーズを決めるセラフォルー様に頭が痛くなる。
「ふむ、セラフォルー殿。これはまた奇抜な衣装ですな。いささか魔王としてどうかと思いますが」
頑張って下さいグレモリー卿。貴方ならやれる可能性があるのですから。
「あら、グレモリーのおじさま、ご存じないのですか?これは今この国で流行している衣装なのですよ?」
まあ、確かに局所的には流行していますね。嘘は言ってません。
「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ」
負けないで下さいよ。
「ははは、父上信じてはなりませんよ」
そんなグレモリー親子とセラフォルー様の会話を聞きながら周りに気付かれない様に会長の横にまで移動して、薬関係が入っている収納の魔法陣から小ビンを二つ取り出す。
「天然素材から作った頭痛薬と胃薬です」
会長にだけ聞こえる位の声量で告げて、小ビンを握らせる。
「ありがとうございます」
なんともいえないような顔で会長がお礼を言って来た。うん、仲が良い身内だけどあの
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