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少年少女の戦極時代
第63話 碧沙と凌馬 A
[後書き]

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 これは光実と対比したくて書いたお話でした。弟みたいに奪い取るとかだまし取るとかではなく、完全なる正攻法で行く妹。
 これは作者の意見でもあります。そもそも奪わなくても友達なら話して返してもらえばいいじゃん、と。もちろん光実がそうせざるをえない事情を抱えているのは分かっていますよ? でも、それでも、こういう方法があるのだと書きたかったんです。これだけは、子供らしさを描くためではなく、「事情があるから奪い取る」風潮への作者の一石です。

 もう一つは、ドライバーを要らないと言う碧沙を書きたかったんです。知っていてもあえて力を持たないという碧沙なりの、兄たちへの、友達への報い方。「守られる側」であろうとするのも誘惑があって大変ですが彼女は力への誘惑を蹴り続けるでしょう。
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