第4話〜第6話
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人の不幸を
嘲笑い己の力のみを信じる破滅の使者へと
変貌していた
元の世界では自分と対立する光の使者
姫矢准と最後の戦いを行っていた筈であった
そして姫矢准の光の力を奪い取り自らが
更なる進化を遂げる筈であった
しかし気が付いたら訳の分からない殺し合いに
参加させられていた だが彼の躊躇は
一瞬だった
あの広い部屋に居た時に彼は直ぐ様理解した
元の世界での事などどうでも良いと
何故ならこの舞台には姫矢准を超える
光を持つ者が他にも居たからだ
並ばそいつらを全て贄として自分が更なる
存在となる為の舞台にしてやればいい
溝呂木槇也は興奮していた 愉悦が止まら
なかった そして広い部屋から飛ばされて
周りを確認していると一人の男を見つけた
彼には見ただけで理解した あの男には
凄まじいまでの光の意志がある ならば
奴を殺して自らの操り人形にしてやればいい
あれ程の気迫を持つ男が闇に染まった時
どうなるか見物だった 知らず知らず
溝呂木槇也の口から嘲笑が漏れる
それを押さえ込もうとせずに溝呂木槇也は
絶叫する
溝呂木「アーハッハッハッハッ!! 始まるぜ
最高のデスゲームがッ!!!」
そして 溝呂木槇也は富樫源次に向かって
歩き出す
あぁあぁ!! もしももしも溝呂木槇也が
更なる未来の時間軸から来ていればこれから
先の悲劇は防げたかも知れない
溝呂木槇也は気づいていない 知る事すら
出来ない 他人を人形として見下している
自分こそが操り人形である事等
嘗てナイトレイダー隊長の和倉英輔は
溝呂木槇也の力を技術や経験を超えた
戦場での資質と評価していた程の優秀な
隊員だった
しかし破滅の闇は彼の心の闇を利用し自らの
操り人形へと変えた
自らの真実に気が付かぬまま溝呂木槇也は
全てを闇へと誘う破滅の使者となる
……………………
…………………
富樫「何だてめぇは いきなり訳わかんねぇ
事言いやがって!!」
愼也「フハハハッ そんなに吠えるな
楽には死ねなくなるぞ くかかかかかか!!」
源次「!?・・てめぇ調子こいて舐めてんじゃ
ねぇぞコラァアア!!」
愼也「ふふんっ」
富樫源次は怒り高ぶっていた 突然現れて
自分の事をお前自身だ等と訳の分からない事を
言っている目の前の男に今にも襲いかかり
そうだった
無論富樫源次とて男塾での地獄のような毎日を
耐えてきた程の猛者だ決して馬鹿ではない
相手が狂っているのか正気なのかの区別は付く
目の前の男はまともだった
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