第4話〜第6話
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らない知るよしも無い
これこそが二人の運命を左右する程の
重大な物だとは今の二人は知らなかった
しばらくそれを眺めていたゆたかも訝しむ
ゆたか「本当に良く分かりませんね……
悪戯でしょうか」
そんな事もあるのかなとゆたかが口にすると
今泉も頷いた
今泉「うんそうかもしれないね……でも大丈夫
だよゆたかちゃんっ おじさんは刑事だからね
幸いにして元から持っていた拳銃は無事
だからね」
そう言って慎太郎はゆたかを安心させる
主催者にどんな意図があるのかは知らないが
初めから持っていた拳銃は無事だった
しかし替えの銃弾は取り上げられており
銃弾は6発だけだった 果たしてこの数は
多いのか少ないのか
しかし現役の刑事が側に居てくれる事
そして慎太郎の人柄にゆたかは安心した表情を
浮かべてお礼を言った
ゆたか「ありがとうございます今泉さん
今泉さんが居てくれて心強いです」
その言葉に慎太郎は若干照れた表情を
浮かべてゆたか に言った
慎太郎「大丈夫だから安心して さぁ
ゆたかちゃんはもう少し寝ていなさい
まだ疲れてるでしょ」
その言葉に安心したのかゆたかも好意に
甘える事にした
ゆたか「すみません……それじゃあもう少し
安ませてもらいますね」
スゥウゥ
そう言って目を閉じるとやはり疲れていたのか
ゆたかはすぐに眠ってしまった
今泉「………ゆっくり おやすみなさい
ゆたかちゃん」
それを見て慎太郎は意識を切り替える
ゆたかには大丈夫だと言ったが実際の所は
楽観など出来る状態ではないと慎太郎も
分かっていた
古畑任三郎のように有能では無いが今泉慎太郎
も刑事である 今の状況がどれ程危険なのか
充分過ぎる程に分かっていた
そんな危険な状況で自分達の武器は己の
持っていた拳銃だけで弾は6発分のみ
無理だったこれでは何も出来ない それを己は
わかっていた
だが自分は男だ刑事だ 少女の前で弱音は
吐けない だから彼女の前では大丈夫だと
そう言うしかなかった 慎太郎は踞り
恐怖に震える
慎太郎「駄目だ・・震えが止まらないよ」
先程ゆたかが何をしようとしていたのか
彼は見ていた 恐らくは何処か見晴らしの良い
所から皆に呼びかける そう考えていたに
違いない
だがそんな事をすれば集まるのは善人
ばかりではない 寧ろ悪人が真っ先に
来る筈だ
ブルブルブル ガタガタガタガタ
今泉「怖い怖い怖い………怖いよ……くそぉ
怖いよ…駄目だ僕には駄目だ……古畑さん」
今泉慎太郎は
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