第三章 [ 花 鳥 風 月 ]
三十一話 七枷の郷
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福を祈った。
騒動も去った事だし残りの団子を食べようと手を伸ばした時、通りに栞の叫びが木霊す。
「よーやく見つけましたよ!虚空様!」
私怒ってます!と声に出さなくても伝わってくる気配を纏いながら我が神社の巫女が此方に駆け寄ってくる。
「散々探し回ったんですからね!もう祭事始まっちゃったじゃないですか!ほら神奈子様がお一人で頑張っていらしゃるんですから!」
そう言って僕と諏訪子の手を取ると引きずる様に歩き出した。諏訪子は「えっ!あたしも!」と声を上げるが栞はそれを無視して神社へと足早に僕達を連行して行く。
僕は祭事が終わった後は説教だろうな、何て事を暢気に考えながら後ろを振り返ると紫がお茶を飲みながら「頑張って」と言う様に小さく手を振っていた。
そんな風にこの郷の一日は過ぎて行く。
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