暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン28(裏) 愉快なトリックスターと人工生命
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た真似を!カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 フード LP4000 手札:0
モンスター:???(黄金のホムンクルス)
魔法・罠:2(伏せ)

 稲石 LP2200 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:なし

「さあて、さあて。ドロー、なんだかんだ言ってもまだ守備力4800だからね、まともに突っ込んだらまず勝てない。だから自分は、リバース・バスターを召喚!そして攻撃!」

 リバース・バスター 攻1500→???(破壊)

 刃の部分が自分の上半身ほどもある大鎌を軽々と手にするマントを羽織った死神が、問答無用とばかりに守備力4800のセットモンスター………黄金のホムンクルスを真っ二つにする。え、なんで?

「リバース・バスターは攻撃するとき、相手の魔法、罠カードの発動を封じる。さらに裏守備モンスターをダメージ計算抜きで破壊することができるのさ。もっとも、攻撃前に発動したんならあんまり意味なかったけど………うん?」

 きょろきょろと辺りを見回す稲石さん。一体何が見えるんだろう、と思ったのもつかの間、すぐに僕にも何が起きているのかが分かった。ここはついさっきまで洞窟のような部屋の中だったはずだ。一瞬だけ博物館になったりもしてたけど。だけど、おかしい。上に星が見える。いや、上だけじゃない。真ん前にも、後ろにも、それどころか僕らの足元にまで星が広がっている。

「ようやく気が付いたか。だが、まさかこのカードまで使うことになるとはな。本来ならば鍵の守護者と戦うその時までこちらの手は温存しておくつもりだったが、私のホムンクルスが倒れた以上もはや手加減する余裕はない。永続トラップ、マクロコスモス発動!今、我々のデュエルは人間の世界を飛び越え、宇宙へと転換した!!」
「マクロ……コスモス?」
「そうだ。そしてこのカードの効果により、私はデッキから原始太陽ヘリオスを1体特殊召喚する。ヘリオスの能力は、除外されたお互いのモンスターの数1体につき100ポイント。私の除外されたモンスターはエレメンタル・アブソーバーで除外したネクロフェイスにその効果で除外した4体、ブラック・ホールで破壊した2体に次元合成師の効果で1体、そしてバトルフェーダーの計9体だ。そしてお前のモンスターはネクロフェイスで除外した中のゴーストリック・フロスト、キラー・トマト、ネクロ・ガードナーの3体にブラック・ホールで破壊した5体、か」

 宇宙の果てからふわふわと漂ってきた一つの太陽。その太陽の下に無数の包帯が重なり合い、組み合わされ、人間の女のようなスタイルを映し出す。な、なんだってのさあのモンスターは。黄金のホムンクルスが切り札じゃないなんてただのはったりだと思ってた、というよりそうであってほしかったのに。

 原始太陽ヘリオス 攻0→1700

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