バトルロワイアル 桐山和雄の章 第9話〜第11話
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3人とも明るい返事を返すが次の三村信史の
言葉が3人を絶望へと引き落とす
三村「……だからまずいんだ」
杉村「??」
豊「えッ」
飯島「何か…だ?」
三村「あいつ は人を疑う事を知らない
人間全てが優しい心を持っている……そう
思ってるんだ秋也は………だがな人間全てが
善人な訳がない、悪い心を持たない人間なんて
いない」
飯島「………分かるよ……俺には凄くよく
分かるよ」
豊「……飯島」
杉村「………なるほど」
三村「秋也はクラスメートを信じていた
誰一人として殺し合いなんてしないと………
実際は川田に騙された所もあるんだろうけどな
けど一番の問題はあいつ自身だ、疑う事を
知らない秋也の心の弱さが原因なんだ………
秋也は人の心を移す鏡なのかもしれない
もし川田が殺し合いに乗っていなければ
あいつは対主催のリーダーになっていただろう
……今となっては架空の話だがな」
杉村「なるほど…… な………七原」
豊「秋也ァ、目をさましてくれよ」
飯島「………こりゃ何としても七原を正気に
戻さないと」
長い長い三村信史の話が終わっても話しを
聞いた3人は返す言葉が見つからなかった
そんな3人をみて三村が再び話を始める
三村「とにかく七原を救う鍵を握っているのは
典子さんだ、もし典子さんが死んでしまったら
もう取り返しがつかなくなる」
………その言葉を受けて皆の顔に
緊張が走る………
杉村「診療所………か、全ては診療所…
負ける訳にはいかないな」
豊「そこに秋也と典子さんが来るんだろッ
絶対助けてやろう!」
飯島「そうだな……みんなで一緒に帰ろうぜ」
・・絶望的な言葉を聞いても皆希望を
捨ててはいなかった・・
・・そんな彼らを見て信史の胸にも
熱い気持ちが膨れ上がる・・
まだ時間に余裕があるとはいえパソコンの
カスタマイズや爆弾の製作等やらなければ
ならない事はまだまだある
だが自分はもう決めてしまったのだ………
彼らと一緒に行くと
三村「その通りだ、例え可能性が低くても
最後までしがみついてやろうぜ…(ねぇおじさん
今は熱くなる時なんだ…今回ばかりは
クールなままじゃいられないんだ、仲間を
助ける為にも今は熱くなる時なんだよ…
ごめんよおじさん)…」
・・絆を深め4人は診療所へ向かう・・
・・全てが揃いし診療所で彼らを
待ち受けるものは希望かはたまた絶望
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