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バトルロワイアル 桐山和雄の章
バトルロワイアル 桐山和雄の章 第9話〜第11話
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再会できるかもしれないの」


琴弾「そう……だったのね……そっかぁ診療所
……そこに杉村君もくるんだね」


加代子がそうつぶやく


清水「……診療所か………なぁ処でよちょっと
気なったんだけど……あ………のさ」


何故か酷く言い辛そうに清水が言葉を濁す


琴弾「ん?……どうかしたの」


典子「なぁに清水さん?」


二人に促されて清水は漸く先を続ける


清水「うぁあ………気を悪くしないでくれよ?
……あの野郎が七原を自分の側に引き込みたい
それはわかったんだけどよ……それじゃあよ
………なんで中川の事はさっさと始末しちまわ
ないんだ?…そこがわからないんだ」

琴弾「あ・・そっか」


清水の言葉に加代子も思いだしたように唸った


だが典子は既にわかっていたようで些かも動揺しなかった


そして彼女は先を続けた


典子「……理由はもう大体わかってるの」


琴弾「本当……な…の?」


清水「何なんだ、その理由って?」


典子「………ふうっ」


典子は決心したように話し出す


典子「それはね………私を秋也君の目の前で
殺す為……或いは秋也君自身の手で私を
殺させる為……だよ」


琴弾「なッ、そんなッ!?」


清水「あの野郎っ………そういう事かよ!!
…糞野郎がッ、なんて事考えやがる!!」


  ……川田の思惑に典子は既に気づいていた
だがそれでも………


典子「………確かに怖いよ私も……でもね
それでも 〔ギュッ ポタポタ〕 私は…
秋也君を助けたい…助けたいのッ」


それは涙混じりの悲痛な叫びだった

そしてその叫びは少女達の心も奮い立たせる
大きな力となる


琴弾「………強いね典子…だったらさッ最後まで
食らいついてやろうよッ!」


清水「……ふんッ、……ただの小娘かと思ったら
良い顔するじゃないか……だったらよ」


そして二人は典子の手を取り力強く叫ぶ


   「「必ず七原(君)を助けるんだ(よう)
私達みんなでッ!!」」


典子「っ!?…ありがとう、ううぅっ……本当に
ありがとう二人とも」


  ………絶望の後に訪れた大きな誓い………


  ……果たして少女達の祈りは絶望を光に
変えられるのか………


  ………舞台はいよいよ診療所に移る……





あとがき


いよいよ面白くなってきました


覗き見していた人は一体誰なのか

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