レムの塔〜
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める方向で合意しましたわ」
「こちらもです。実際の協議はダアトで行われます。我々も行きましょう」
プラネットストームを止める・・・プラネットストームは全ての音素を産み出す発電機のような物。それを止めることはすなわち、音素の衰退を意味する。・・・だけど、未来の不便より今の生存だ。俺達はダアトに向かう・・・筈だったのだが。
「おお、よかった!すれ違いにならなかったか!」
スピノザが走ってきて・・・話した内容は驚きだった。アッシュが障気を消すと言ったのだ。一万人の第七音譜術士の代わりにレプリカを、しかもアッシュは媒体であるローレライの剣を持っている。・・・だが、いくら条件を満たそうと絶対に実行者の体が持たず、音素乖離を起こして死に至るらしい。俺達はそれを止める為にレプリカが集まる・・・レムの塔に向かう。
「これは一体・・・!」
そこにいたのは・・・
「レプリカの方がこんなにいっぱい・・・」
そのレプリカ全員が生気のない目をしていた。
「ルーク。私、ルークとこの人達が同じなんて思えないよ・・・」
「イオン様とも・・・違う」
アニスとアリエッタが一歩後退りをする。
「彼らには個性がないんだわ・・・」
「刷り込み教育のためでしょう。レプリカは赤ん坊と同じ状態で生まれます。歩き方一つ知らない」
「そのせいでこうなった・・・と?」
撫子の言葉にジェイドは頷く。
「何だか気分が悪い・・・レプリカって・・・一体何なんだ!」
その時、漆黒の翼がやって来た。
「坊やたち!丁度いい!」
「お前!漆黒の翼の・・・!どうしてこんなところに!」
「あたし達はアッシュに雇われているからね」
「それではやはりアッシュはここに!」
「ああ!アッシュは障気を消すためにレプリカと心中するつもりなんだよ!」
漆黒の翼の他のメンバーがアッシュを追っているらしい。昇降機はレプリカに埋め尽くされているので、俺達は階段をかけ上がる。
「あんたらか!」
漆黒の翼のメンバーが集まる。
「アッシュは!?」
「そうかあんたらも、アッシュの旦那を捜しに来てくれたか」
「この辺りにはいないようでゲス」
「アッシュ・・・どうして自分を犠牲にしてまで・・・」
「そりゃあ、お姫様、あなたのためでしょう」
「・・・え・・・?」
「アッシュの旦那は、あなたとあなたの国が障気にまみれて沈むのを見たくないんですよ」
「だからって自分が死んじまったらナタリアが悲しむとは思わないのかねぇ、あの馬鹿は」
ガイが苛立ちながら頭を掻く。
「それなんでゲスがね。旦那は二言目には時間がないだのなんだのって、今回も無駄に死ぬくらいなら障気と
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