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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第二十四話『“信じる”という言葉』
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か……?
「今はわがまま言っている場合じゃない、分かるだろ……!?
 会場のみんなが逃げずにここにいて、修夜たちだけが入ってきたってことは、まだなんだ。
 まだ完全に状況が解決したんじゃない、まだ終わってない、そんなんだろ、修夜……?」
「あ、あぁ……」
マジでどうした、ホントに大丈夫か、変な所に頭ぶつけてないよな……!?
未だかつて、こんなにシャッキリした一夏は、見たことが無い……。
「さっき、また空が歪んで見えたから、遮断フィールドが戻ったんだと思う……。
 どの道、逃げ場なんて、どこにもないんだ。
 なら今は、あの真っ黒野郎を倒すか、出来るだけ弱らせて、これ以上暴れてみんなを不安させないようにするのが、俺たちに出来ることじゃないのか……!?」
もしもし、アンタは誰だ……!
ホントにコイツは、あの“ちゃらんぽらん一夏”か……??
一週間前とはまるで別人だろ……!
「だから鈴、中国の代表候補生のお前がいれば、それが出来るんだ……!
 面倒でも、箒になにか気に入らないことがあるんだとしても、だからって、何も関係ないって言って、逃げていい理由にはならないだろ……!」
なるほど、コイツはコイツなりに……か。
「…………そうだな、一夏の方が正しい。
 それにこの状況で、下手な理由を付けて本国に報告されてみろ。
 せっかくのIS学園入学が、もしかすると『パァ』になるかもな……」
びっくりしている場合じゃない。
ともかく、この作戦は鈴が参戦することを盛り込んで、ようやく成立できる代物だ。
この際だ、便乗でも脅しでもいい、鈴が動く状況をつくらないといけない……!
「頼む、鈴。俺と一緒に戦ってくれ!!」
何か大事なものが抜けた気がするが、この際は気にしない方向で……。
「鈴、お前が決めるんだ。俺はこれ以上、強要はしない。
 でも、このまま一夏も、会場のみんなも、全部ほったらかして逃げて、そのあとにお前はどうするつもりだ……!?」
一夏の嘆願と俺の追求に、一夏に怒られて半泣きになっていた顔が、段々と苦悩と苛立ちの色を浮かべて俯いていく。RESDを握り手にも、自然と力が入っているのが見えた。
それでもなお、この馬鹿は何かをためらっているのか、一歩を踏み出そうとしない。
「……一夏、補給の方は終わったか?」
「あっ、そういえば、終わった……みたいだな……」
一夏が鈴を叱り飛ばしているあいだ、白式へのシールドエネルギーの補給が終了していた。
回復分と合わせて、合計810ポイント。これなら「零落白夜」も一発ぐらいは見舞えそうだ。
「なら、急いで箒たちと合流するぞ。もたもたしてると、二人がヤバくなる」
「待てよ、でも鈴が……!?」
「めんどくさがりのへっぴり腰に来られても、負担が増えるだけだ。
 ……鈴、ホントにお
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