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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第二十四話『“信じる”という言葉』
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ないのっ?!」
こっちの要件を言いきる前に、まくし立てて自分の行動を否定する鈴。
こればっかりは、俺も一夏も、見ていてげんなりした……。
……もういい、コイツに何言っても駄目だ。
とにかく作戦を進めよう……。
「とりあえず、まずはコイツを使ってくれ。シルフィー!」
《はいはーい》
シルフィーに声をかけると、俺の手元に卓上ガスコンロのボンベをカプセル型にしたような代物が現する。
「それは?」
「後付装備《イコライザ》の一種で、RESD(リーズ)っていう補給装置だ。
 まぁ、簡単に言うとシールドエネルギーの充填用の、カセットボンベだな」
「へぇ〜!」
いつもの調子で「へぇ〜」をかます一夏だが、この際ツッコむのはやめておこう。
正直、俺もさっき拓海に紹介されるまで、コイツは知らなかったからな……。
「拓海が言うには、呼び出し(コール)の要領でパソコンのキーボードをイメージすると、手動処理用のコンソールが出てくるらしい」
とにかく、今は一刻の早く二人に、シールドエネルギーを補給させる必要がある。
箒とセシリアが食い止めているとはいえ、予断を許さない状況には変わりない。
「えー……っと、キーボード、キーボート……」
ぶつくさ言いながら、一夏が眉間にしわを寄せると、青色の透明な下敷きのようなコンソールが出現し、画面中央に入力欄が表示された。
そしていちいち驚く一夏……。気にせず先に進もう。
「そこに英数字で『ENERGY CHARGE』って入力して、『SELF CHARGE』を選択……」
順調にいくかと思ったが、ここで問題が発生。
「ちょっと、これじゃコンソールが……」
ISのマニピュレーターの腕では、手のサイズが大きく、コンソールのキーボードに文字を入力するには、些か小さいのだ。
「そうだな、ガントレットがないイメージって出来るか……?」
「外した状態、ってことか……?」
また一夏が眉間にしわを寄せると、白式の特徴的なガントレットが無くなり、一夏自身の腕があらわになった。
「おぉっ、こんなこともできたのか……!」
「驚いているとこ悪いが、サクサク行くぞ」
そういえば、一夏はISの部分展開なんざ、まったくやったことが無かったな……。鈴が一週間前の事件で見せたのは、これの逆の手法で、ISの一部だけをイメージして出現させるものである。
「え〜っと、E,N,E,R,……。おっ、コレか。で、下の方の『SELF CHARGE』を……」
「あとは、ISのパーツのどこかが反応するから、そこにフタを取ってハメればいいんだとよ」
すると、白式の右膝の一部が開き、差し込み口のようなものが顔を出した。
「コレを……。おっ、ハマったぞ!」
REDSが差し込まれると、コンソールの画面上に『充填開始』の文字が浮かび、見る見るう
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