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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第二十四話『“信じる”という言葉』
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ションを起動させ、準備を整える。
「アプリケーション、こちらも受理しました……!」
山田先生にもシステムの状況が分かるよう、こちらのアプリケーションと物理回線を通して、一時的に僕のコンソールと連携させる。そうして山田先生にナビゲーターになってもらうことで、こっちは全力で作業に集中することができる。
彼女の情報技術は、僕から見ても並のプログラマー以上、かなり優秀だ。
多分、玲奈さんともいい勝負ができそうだろうな。
さぁて、余所事に頭を使うのはここまでだ……。

意識を集中しろ。
深く、深く、深淵にまで――

…………

コンソールに手を構える。
画面に映る情報を読み解く。
解読パターンを推察する。
頭から情報を引っぱり出す。
想定される状況を並列させる。
各々の状況を処理する方法をすべて用意する。

準備は出来た。

「相沢拓海、これより奪還ミッションを開始します……!!」

さぁ、ここからは、僕の戦いだ――!

――――

IS学園・第二アリーナ、バトルフィールド内――

「セシリア、作戦通りにアイツ方は任せるぞ……!」
「お任せ下さい!」
Dカタパルトから飛び出した俺は、打ち合わせ通りに所属不明機の相手をセシリアと箒に託し、急いでその真下へと降下した。
すると、すぐに一夏も鈴の手を引っぱり、こちら側に下りてきた。
「来てくれるって信じてたぜ、修夜!」
かれこれ50分近く飛びっぱなしだったせいか、一夏は少し息が切れ気味だった。
鈴の方も、少し動かずにいると、額から汗がにじみ出てくるのが見えた。
「遅くなっちまって悪かった……」
ここまで粘ってくれた二人に、俺は苦労させてしまったと思い、言葉をかけた。
「修夜は悪くないさ。
 ……悪いのは、こんなところでドンパチはじめた、あの真っ黒野郎の方だ……!」
「……そうだな、アイツか誰であれ、他人に迷惑をかけて平気なヤツは容赦しねぇ……!」
俺も一夏も、あの所属不明機に一発くれてやらないと、もう怒りがおさまらない気分だった。
力ってヤツを冒涜した冒涜した罪は重いぜ、お前は俺が直じきに叩き斬る……!
そうやって二人で気合いを入れていたさなか、この空気にまったく付いてこないヤツがいた。
「…………なにボーってしてんだ、鈴?」
「……ぇ?」
一夏に呼ばれ、まぬけな返答を鈴のヤツは返してきた。
見ると、鈴のヤツは俺の方をジロジロ見ながらも、目を白黒させていた。
「何をそんなにジロジロ見てんだ、馬鹿鈴……」
「ばっ……、馬鹿ってなによ、馬鹿ってぇ!?」
どうやらこの単語には、ちゃんと反応するらしい。……一回、耳鼻科に行ってこい。
「じゃあ、何でそんなにジロジロと――」
「誰があんたなんか、ジロジロ見て面白いのよ、自意識過剰じゃ
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