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ゲルググSEED DESTINY
第九十三話 最後の参戦者
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あの機体と対峙していた連合機は連合の中でもトップクラスの性能と技量を誇っていたことがあの僅かな戦いでも見て取れた。しかし、その連合機二機をほんの僅かな時間で片づけたのだ。半端な状況で出て果たしてあれを落とせるのかマーレは不安に思う。

「ふむ、そこまでのものなのか?機体の性能であれば僕らの機体も相当なものであろう?」

ルドルフがそんなにまで警戒するほど驚異的な機体なのかと問いかける。ルドルフのギャンクリーガーもマーレのRFゲルググもアレックのガルバルディβも優秀な機体だ。ことマーレに関してはサードシリーズとも言えるデスティニーを降した実績すら持っている。
そのエースとも言える自分たち三人がいてなお、そこまで恐れる必要があるのかとルドルフは尋ねる。純粋な戦力で言ってしまえばデスティニーと互角に戦ったマーレがいる以上、それにプラスアルファで自分達がいるのだ。そのマーレが不安になるという事は、単純に考えて敵はデスティニー以上ということになってしまう。

「ああ、あの機体はまず間違いなく規格外の機体だろうよ。デスティニーすら上回っていると俺は思うぜ」

しかし、マーレはそのルドルフの疑問詞する相手の実力をあっさりと認める。自信家の節が多少なりともあるマーレですら規格外だと認める相手。ルドルフはその反応に驚きつつも納得した。

「君がそういうのであればそうなのだろうな……よし、ではこの僕が直々にその機体を落としてやろうではないか!」

「……お前話聞いてたのか?」

マーレよりも自身家の彼はならば自分が討ち果たしてみせようと自信満々に断言する。マーレはその様子に呆れつつも、そうやって豪語出来るルドルフを頼もしく思う。まあ若干の不安も拭えないが、そのあたりはルドルフのバディとも言えるアレックが上手く手綱を握るだろうと考えて放置することにした。

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