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ドリトル先生学校に行く
第三幕 トミーの到着その十三
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「いいけれど」
「じゃあずっと独身でいるつもりなの?」
「そんな気もないけれど」
「じゃあもうちょっと服装にも気を使ってね」
 そしてだというのです。
「ぱりっとしてね」
「女の子にも注目されて」
「そう、結婚のことも考えるのよ」
「ううん、そうしないと駄目なんだね」
「そうよ、そっちも頑張ってね」
「そういうことはどうもね」
 先生は服装については難しい顔で言うのでした。
「あまり興味がないし」
「全く、そうしたところも変わらないわね」
 サラは先生のファッションに対する興味のなさも見て呆れた顔で言いました。
「イギリスにいた時と」
「結局僕は僕なのかな」
「そういうことね」
「皆もね」
 サラは微笑んで自分の周りにいる動物達を見回して微笑んでこうも言いました。
「日本にいてもイギリスにいる時と同じね」
「それっていいことかな」
「どうなのかな」
「悪いことじゃないわ、私ほっとしてるから」 
 そのイギリスにいた時と変わらない皆を見てだというのです。
「兄さん達が困っていないかなって心配だったのよ」
「えっ、そうだったんだ」
「そう、慣れない外国でどうしてるかって」
「とはいってもこれまで色々な国に行ってきたしね」
 イギリス以外の場所には慣れているというのです。
「日本にもね」
「すぐに慣れるのね」
「そうだよ、とはいっても僕もどうかと思ったけれど」
「今はなのね」
「慣れてきたし楽しくやってるよ」
「イギリスにいた時と同じ様にだね」
「そう、だから心配しなくていいよ」
 先生は妹さんににこりと笑って告げました。
「これからもね」
「そうなのね。じゃあまた機会があればね」
「ここに来てくれるんだね」
「ええ、そうしてもいいわよね」
「うん、いいよ」
 先生は妹さんの申し出に明るい笑顔で答えました。
「何時でもね」
「そう、それじゃあね」
「うん、待ってるよ」
 こうお話してでした。そうして。
 サラは今は先生達と一緒にお茶を楽しみました。そうしてでした。
 軽い足取りでご主人のところに戻ります、先生達はその妹さんを玄関で見送りました。そうしてでした。
 先生にです、ポリネシアが言ってきました。
「後はね」
「うん、トミーだね」
「そう、トミーも来るわね」
「来たら色々案内しないといけないね」
「そうね。それで何処に入ることになったの?」
 ポリネシアがトミーが住む場所について尋ねました。
「一体」
「それはまだなんだ」
「決まってないのね」
「王子ともう少しお話をしてね」
 それで決めるというのです。
「それからだね」
「そうなのね」
「けれど出来ればね」
「このお家になのね」
「うん、一緒に住めればいいね」
 先生はこう
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