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新 バトルロワイアル 番外編 雁夜おじさんの受難
少年の暖かな光は道を誤った老人の心に愛を灯した
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行き詰っておってのぅそのせいじゃよ」
 そうなんだ・・でもそれじゃあやっぱり僕
邪魔だったよね 「そんな事ないぞい雁夜や
お前が来てくれたお陰で疲れも吹き飛んだわい」
 本当に!! 「あぁ本当じゃとも」
 はぁああ良かったぁ 僕てっきり大好きな
お爺ちゃんに嫌われちゃったかと思った」


ズキン
臓硯「そんな訳なかろう・・(又じゃ
この子の笑顔を見ておると何かを思い出し
そうになる 一体何なのじゃ)・・兎に角
これを片付けんとな」


雁夜「うん!! それじゃあ僕雑巾と
掃除機持って来るね!! 「そんな物なくても
大丈夫じゃよ雁夜」 え?・・でも床
綺麗にしなきゃ 「まぁ見ておれ」 
〔フワァアリ〕 わぁあ!!」


儂は零れたコーヒーに意識を集中させると
指先を割れずに無事だったコーヒーカップ
へと向ける


床に飛び散ったコーヒーが儂の意識に
促される様にカップの中に収まってゆく


同様に割れて粉々になったコーヒーカップも
綺麗に形を整え元の状態へと戻る


この程度の物体移動や再生は魔術の初歩たる物
しかも間桐の起源は水 幾ら蟲術へと
改竄されたとは言えこの程度の事は造作もない


だが魔術の初歩も知らない雁夜にはまるで
空中でダンスを踊っている様に見えたのだろう
華咲くような満面の笑顔になる


雁夜「凄いやお爺ちゃん!! まるで
魔法みたいだ!! 「当然じゃ 何を隠そう
儂は何百年も生きておる魔法使いじゃ
からのう」 うわぁああお爺ちゃん魔法が
使えるんだ!! そうだ!!」
トテトテトテ


儂の冗談とも本気とも言える言葉に身体中で
感激を表現している雁夜は何を思ったのか
今度は部屋の中にある水の入った水差しを
手に取ると満面の笑顔で儂に差し出した


雁夜「ねぇお爺ちゃん このコップの中の
水を浮かせる事って出来るかな!!」


臓硯「ふぉふぉふぉどうやら今のがお気に
召したようじゃな 雁夜よお主魔術に
興味があるのか?」


雁夜「全然わかんなぁああああい!!
 「何じゃ魔術が使いたい訳ではないのか?」
 でも今の凄く綺麗だったよ!! きっと
お爺ちゃんが優しいからだよね!!」


ズキィン!!
臓硯「っ!? (又じゃ誰じゃ!?お主は一体
儂に何を伝えたいんじゃ!!) お主は一体
誰何じゃ!!」


雁夜「お爺ちゃんどうしたの!?」


雁夜の心配そうな言葉等耳に入らぬ儂は
再び記憶の旅へと遡っていった


  ・・(「ごめんなさい直ぐに片付ける
から!!  大丈夫この程度ならその必要は
ないよユ■■・・ほいっ  はああぁ・・
大した物ねぇ 何時見ても■ォ■■■の
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