少年の暖かな光は道を誤った老人の心に愛を灯した
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・・
雁夜おじさんにとってはその場凌ぎの
言葉だったかもしれないけどね私は本気
だったんだよ
私は大声を上げて泣きたいのにそれすら
出来ない自分を恨みながらもその想いを
口にする
桜「馬鹿ぁ 雁夜おじさん桜をお嫁さんに
してくれるって言ったじゃない約束した
じゃない なのに約束破っちゃ駄目だよ
嘘吐いたら針千本飲まなきゃいけないんだよ」
もう私の中には何もない たった一つの光さえ
失ってしまった もう生きている意味何てない
キキィキッキィイイ!!
桜「?・・・?」
ふと目の前に意識を戻すと雁夜おじさんに
群がっていた蟲達が私の方ににじり寄って来る
でも何だか様子がおかしい 何時ものような
私の身体に群がる時の気配じゃない
まるで獲物を狙う時のようなそんな感覚だった
そして私はその理由に気がついた 蟲達が
見てるのは私じゃない
桜「私の身体に染み付いた雁夜おじさんの血?
・・・そっかぁ雁夜おじさんはずっと
私と一緒に居てくれるんだ・・良いよおいで」
蟲達は私の身体に染み付いた雁夜おじさんの
血を狙って私に群がって来る 私の心には
迷いも恐怖もなかった
だってこれで私も雁夜おじさんと一緒の所に
行けるんだから
キィキィイイ!! ワサワサワサワサワサ!!
桜「雁夜おじさん・・今私も行くね・・
今度こそ約束破っちゃ駄目だよ」
ボリボリボリバリバリャアアア!!
お腹を空かせた蟲達が私の身体を貪り喰って逝く
幼い私の身体はあっと言う間に人の形を
失って逝く
最後の瞬間私の脳裏に雁夜おじさんの次に
大好きだった姉の姿が浮かぶ
桜「凛お姉ちゃんに貰った大切なリボン
返せなかったなぁ・・ごめんね凛お姉ちゃん
・・さようなら」
そして私の意識はこの世から完全に消え去った
・・そして哀しい二つの人生の幕が
閉じた・・
新 バトルロワイアル 超番外編 慎二君の
憂鬱 第1話 雁夜おじさんの受難
・・それは長い間久しく忘れていた
感情じゃった・・
雁夜「ねぇお爺ちゃん このコップの中の
水を浮かせる事って出来るかな!!」
臓硯「ふぉふぉふぉどうやら今のがお気に
召したようじゃな 雁夜よお主魔術に
興味があるのか?」
間桐家の真の姿は冬木市に根付く魔術師の家系
だが表向きの姿は土地を管理する遠坂家と
遂になる財政管理を行っており数百年
生きている臓硯の知識と相まって冬木市一の
財産を所有していた
今ではその膨大なネットワークによって
黙って
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