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とある英雄の学園生活
第24話 学園都市理事長兼市長 ネイ・イチジョウ 前編
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 武術武道館の中は薄暗かったが1人の女性が立っているのはわかった。
 薄暗いため顔が見えない。
 顔は見えないがどこかで会ったことある気がするんだが。
 ただその女性が発している殺気はかなりのレベルだ。
 俺を囲む3人のダークエルフも俺に対し殺気を発している。
 なんでこの方々は俺を殺る気マンマンなんだ。
 マジで怖いよ。
 アリスがいなかったら全力で逃げている。
 それぐらいヤバイ状況なんだよ。
 しかし4人か……マズイよな。
 3人のダークエルフもかなりレベルの高い戦士なのに
 目の前にいる顔の見えない女性は多分俺よりも強い。
 なので
 
 (イフリート本気を出せよ)
 
 (え……なんで?)
 
 この魔人は何言ってんだ。
 今の状況をわかってないのか。
 
 (なんでって、お前な)
 
 (綺羅あんたってホント鈍感ね)
 
 (何が?)
 
 (ふっーあの子に同情してしまうわ)
 
 (何がだよ、ちゃんと説明しろよ!)
 
 ちゃんと説明しろよわからんだろうが。
 
 (とにかくちゃんとしろよ)
 
 (はいはい)
 
 なんでイフリートはやる気がないんだ。
 相手は俺を殺る気なのに。
 シヴァ早く来てくれ! 
 イフリートだけではキツイ!
 俺が死んだら、契約しているお前も死ぬんだぞ、だからちゃんとしてくれよ。

 イフリート、シヴァを装備した状態の俺でも多分勝てないだろう。
 俺が玉砕覚悟で挑んだら相手に深傷をあたえることはできるが……
 それぐらい強い女性だ。

 「女王様お連れしました」

 「女王はやめなさいと言っているでしょう」

 「はっ、申し訳ございません」

 どうやら俺を呼び出したのはこの女王様か。
 女王様といえばヒミコを思い出すな。

 「あなたたちはもういいから下がりなさい」

 「しかし……」

 「いいから下がりなさい」

 「分かりました」

 ダークエルフ達は俺をひと睨みして女王様に一礼し出て行った。
 女王様はゆっくり俺に近づいてくる。
 まだ顔が見えない。
 ただ女王様は先程からかなりの殺気を発している。

 仕掛けてくるか。
 俺は剣を抜く動作に入る
 バン!
 入口のドアが開き俺の頼りになる剣が来てくれた。

 「綺羅様お待たせしました」

 「シヴァすまないがアリスを頼む」

 「はい、わかりまし……え?」
 
 「どうし……ぐはっ」
 
 女王様の右ストレートに俺は吹っ飛ばされた。
 
 なんてパンチを放つんだ。
 
 「いきなりかよ、この……」
 
 全く相手の気配が読めなかった。
 俺を殴った女王様を睨む。
 光の加減で女
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