第5話〜第8話
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ry
桐山和雄の章 第6話
月岡彰の遺した物(希望)
信史「…………ふぅッ、そんな事があったのか」
豊「グスッ 俺何も出来なかった…月岡が
死んでいく処……ただ見てるだけだった
……ウウッ……ちくしょう……ちくしょう」
信史「………豊」
……三村信史は瀬戸豊から展望台で起きた
出来事の真実を知った……
豊は何も出来なかった自分を激しく責めていた
そんな彼に信史はかける言葉が見つからな
かった
豊「月岡言ってたんだ…自分も酷い怪我してた
のに友美子さんと雪子さんを必死に心配して
……最後はよくやったねって声を掛けてたよ」
信史「………そうか…あいつが、そうか」
豊「杉村は月岡の最後を看取ってたよ……
なのに俺はそれすらも出来なかった 怖くて
怖くて震えてただけだった」
信史「豊……そんなに自分を責めるな」
あまりの落ち込みように信史は話を変える
信二「豊教えてくれ、秋也と典子さんが
川田に騙されてるってのは間違いないんだな?」
信史が質問すると豊も記憶を思い出すようにして話し出す
豊「………うん本当だよ、ただ典子さんは
感づいてるようだって 逆に秋也は川田を
信用しきってるって そう言ってたよ」
それを聞くと信史は深くうなだれるように考え込む
信史「……不味いな」
ポツリと溢れたその言葉に豊は反応する
豊「えッ 何がだい信史?」
信史「無論二人の事は心配だが、命の危険で
言うと典子さんはとても危険だ」
その言葉に豊は反応する
豊「なッ! どういう事だい信史! 典子さんが危ないって」
信史「あぁつまりだな、今までの事から考える
と川田は七原を自分の側に引き込むつもりの
ようだな、無論最後は殺すんだろうが少なく
とも今すぐは大丈夫だろう……」
豊「なるほど……典子さんは?」
信史「典子さんは今一番危険だ、真実を
知らなければ利用価値はあるだろうが・・
真実を知っているとバレればもう用済みだ
……典子さんが危ない」
豊「そんなッ!! でも秋也がそんな事させない
よ!? だっ 「秋也の精神状態がまとも
ならな…」 えッ?」
信史「……話しを聞く限りでしかないが
秋也が川田を信じ続ければどうなるか予想も
つかない………なんとかしなきゃな………
クソッ!」
豊「そんなぁ…秋也ァ……」
……そう言って豊は天を仰ぐ……
信史「んッ?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ