SAO編−白百合の刃−
SAO12-もう一人の副団長
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を合わせたローブに包んだ姿は勇者っぽい気がする感じでもあれば、OLの美人と言う感じで意外と派手すぎとは言わないけど地味な感じでもなかった。
つまり、簡潔に言うと、勇者っぽい美人さんだ。だけど、あんまりラスボスそうとか強そうには見えない。というか、戦闘なんかしなさそうだ、勇者っぽいのに。
「始めまして、イリ―ナさん。アスナを含めた血聖騎士団の人達にはボス攻略時、助かっています」
「そう。でも、それはキリカもよくやっているんじゃなくて?」
「いえ、私一人では無理なので……」
「そっか……そんなことよりも、今朝新聞を読んだわ。すごい活躍だったみたいじゃない」
「あ、いえ……私よりも断然にキリトって言うソロプレイヤーが活躍していましたから、私なんかまだまだです」
「そう? わたしは全然そうは思わないわよ」
なんか思っていたよりも穏やかな人だ。もっと、先生っぽい人なんかじゃないかと思っていたけど、イリ―ナさんを会話していると、なんか保健室の先生のようだ。みんなに慕われていて、なおかつ良き相談とかしてもらいたい感じがする。
でも、本当に血聖騎士団を最強ギルドまでに育てた人なんだろうかと疑ってしまいそうだ。
「それにしてもドウセツは本当に久しぶりね。いつ以来かしら?」
「私が脱退した時以来です」
フフッとイリーナさんは微笑むと、私とドウセツを見比べてまた微笑む。
「昔はアスナとドウセツは姉妹みたいで仲良くやっていたのが懐かしいわね」
「え、仲良くやっていたの?」
「作り話やめてもらえませんか? この人バカなので、未だにツチノコがいると信じているんです」
「それこそ作り話でしょうが!」
自慢じゃないが、サンタの正体は小学一年生の時から知っていたんだからな。
……ツチノコが実際に存在することは信じていたのは中学までだったことは秘密にしとこう。
「けど、アスナとはいつも一緒にいたのは作り話じゃないよ? 本当の姉妹のように……実はやっぱり姉妹じゃないの?」
「だから、私に姉はいませんから」
「デレちゃって」
「デレてないです。デレなんかありませんから」
「そっか」
終始、イリーナさんは微笑で対応する。それが気に食わないのか、ドウセツはうんざり気味にため息をついた。
珍しいな、ドウセツが振り回されるなんて……それにイリ―ナさんと会話する時、なんだか緊張? みたいな感じがするのは気のせいかな?
「そろそろ本題に入ってください」
「ドウセツはそうしてもらいたい?」
「はい」
「そうね……って、言いたいけど、前置きが必要なのね」
「前置きってなんですか? 結論言えばいいじゃないですか」
「それもそうね」
イリ―ナさんは悩んでいたっぽいけど、案外簡単に決断して、机の上
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