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SAO編−白百合の刃−
SAO12-もう一人の副団長
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導者から呼ばれたのよ。私、新しいギルド本部の内装わからないから、どこにいるか教えてもらえるかしら?」

 ドウセツがストロングス用件を伝えると、途端に表情が変わり始めた。憎しみと苛立ちを向けていたのが抑えだした。そして渋々承諾を受け入れたように、方向を指し始めた。

「イリーナ副団長なら、そこを真っ直ぐ行ったところにある、一番奥くにいる。わかったら、さっさと行け」
「わかったわ。行きましょう」
「え、うん」

 ストロングスに用がなくなったドウセツはさっさと奥くへと進んだ。それでもストロングスはドウセツに対して、苛立ちを吐くことなかった。

「……で、ドウセツ。イリーナって誰なの?」

 私は気になったことをドウセツに訊ねた。

「聞いたでしょ? 副団長及び指導者って」
「詳しく説明してよ。つか、副団長はアスナじゃなかったの?」
「前にアスナが言ってきたこと言わなかった?」
「……言っていたっけ?」
「アスナが副団長って言ったこと覚えている?」
「あー……あ」

 そう言えば、一昨日『ラグーラビットの肉』を使う食事会をするために、アスナの家に向かう時、アスナとドウセツがそんなことを話したような気がした。
 いや、まさかもう一人副団長がいるとは思わなかったな。

「で、そのイリ―ナさんのこと教えてよ」
「仕方ないわね。ヒースクリフさんが血聖騎士団でナンバー1なら、イリーナさんはナンバー2よ」
「あ、そこはアスナじゃないんだ」
「アスナはイリ―ナさんと同じ副団長だけど、二人を比べたらアスナは比べるほどじゃないくらい、イリ―ナさんの方が上だわ。むしろ、ヒヒースクリフさんが血聖騎士団の盾ならばイリーナさんは血盟騎士団の矛と例えられるわ」
「え、そんなに強いの!?」
「強いだけじゃない。『ヒースクリフの妻』って言う……どうでもいい例えられているけども、血盟騎士団にとっては彼女がいなければ成り立たない存在だわ。むしろヒースクリフさんよりも慕われている。母のような存在」
「なんでそんな人が前線に出ないの……?」

 そうだ。話を訊いてみて、ドウセツが嘘でもなく、大げさに言っていることではなくそのままの気持ちで話しているのはわかった。だから、イリーナという人物はアインクラッドの世界で最強のプレイヤーと同格なんて、頼れる分恐ろしいものを感じた。だって、私はそんなことちっとも知らなかったんだから。

「イリ―ナさんが前線に出ないのは私も疑問に思ってみたが、そこはアスナにまかせてあるから本人はまだ大丈夫だと思っていと思うわ」
「ドウセツでもよくわからない感じ?」
「そうね。それでもイリーナさんがやっていることは間違ってはないわ」
「そうなの?」
「貴女は、どうして血聖騎士団が最強とも呼ばれるようになったか
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