SAO編−白百合の刃−
SAO11-涙を繋ぐ絆
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っぱりまだ人に話すのはまだ恐いわね。
「……実はさ、ドウセツって言う人と組むことになったの」
「そうなのですか?」
「きゅる」
「ちょっと成り行きでね、今日はそのドウセツの話から、七十四層攻略の話をするわ」
私はこれまでにあったことを少し面白く加え、冗談を交えながらしながら、しばらく話していた。長く時間が経過して、とても楽しい時間が短く感じた。そして今日も生きて良かったと命に感謝をし、同時にコーバッツと死んでしまった『軍』の二名に生きてほしかったと心の中で後悔をした。でも、それで沈むわけにはいかないから、落とさず抱えて前を歩こう。
●
「こんばんわ〜」
「さて、『軍』に追放でもしましょうか」
「なんでよ!?」
シリカと別れた後に不意に思ったのか、気がついたらドウセツ家へ足を運んでいた。そしたら問答無用に切り捨ててきやがった。当然かもしれないけど、「帰れ」じゃなくて、軍に追放なのはいかがなものだろうか。私はムキになって引くことはしなかった。
「ちょっと酷くない? 追い出すのならまだしも、『軍』に追放なんておかしいと思うんですけどー?
「別におかしくないじゃない。女の子が大好きな変態さんが訪ねてきたのだから、事前に防ぐために『軍』に追放してもおかしくはないでしょ?」
「まだ何もしてないじゃないか!」
「まだって言うな、変態」
シリカにドウセツのことを嬉々そうに話した私はいったい、なんでドウセツと一緒にいることが嬉しさに満たされるのか疑問に思っちゃうわね。私の勝手な思い違いかしらね。なんか嫌だ、それ。
「で、今日も泊まっていい?」
「宿屋じゃないのよ。だいたい何しに来たのよ?」
「何しにって……」
気がついたら、ドアの前に立っていたからなぁ……なんとなくじゃ呆れられるのは確実だ。
だったら、これを言おう。
「……ドウセツに会いたいからじゃ…………駄目、かな?」
「そんな天然タラシの発言はお引き取りを」
「天然タラシじゃないし! 気がついたらここにいたんだよ!」
「それは記憶力悪いわね、病院行ったら? 特に頭のところを直しに行った方がいいわよ」
「平常ですよーだ」
そう言うのはちょっと違うでしょ。短時間ですぐに忘れることなんてない。覚えていないのは……恥ずかしいけど言った方がいいよね?
「やっぱり、ドウセツに会いたいからさ……自然とここに導かれたんだと思うんだ!」
「うざい」
「そんな一蹴しないでよ。なんか悲しい」
「バカなこと言わなければいい」
おっしゃる通りです。そんなドウセツは流石に怪訝そうに私を見ていた。
「で、入れてくれるかな?」
「仕方ないわね。いいけど、襲ったら追放よ」
「襲わないって」
「嘘ね」
「嘘じゃない
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