第6章:女の決意・男の勘違い
第21話:空を飛ぶ方法は色々
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唱えてはダメだぞ! ただでさえ地盤が脆くなってるんだから、お前の非常識な強力魔法は危険なんだぞ!」
あぁそうか……つー事は、マリーの魔法は充てに出来なくなるわね。
こりゃ総力戦か? 相手は地獄の帝王とか言われてるんでしょ?
『私も残る』なんて言えそうな雰囲気じゃないわね……
私もイオ系は控える様にしよう。
マーニャSIDE END
(リバーサイド)
リューノSIDE
「やっぱり大半が出払うと静かねぇ……食事の準備も楽で良いわ」
夜が明け、船の食堂でビアンカさんが朝食を食べながら呟いた。
きっと寂しさを紛らわす為だろう……
「そんなに食事の準備が大変なら、ビアンカがやらなくても良いのに……以前はみんな(僕以外)が持ち回りで担当してたんだから、僕と一緒にイチャイチャしてようよ」
「良いの! 私は好きでやってるんだから……」
グランバニアに居た時からそうだったが、お父さんとビアンカさんほど夫婦に見えない夫婦はいないだろう。
何時まで経っても恋人同士……
羨ましいです!
「そう言えばやっと思い出したんだけど、ウルフ君達が倒そうとしてるエスタークって、リュリュちゃんが連れてるプチタークの成長したヤツよね?」
「多分ね……つー事は、今回ウルフ達はエスニックを打ち漏らすって事だな。じゃなきゃ、未来の世界でリュリュが卵を持ち帰れなくなるんだし」
話には聞いてたけど、リュリュさんが連れてるモンスターは、結構な大物だったのね。
確か意味なく魔界へ赴き、100%理由なく倒したって話よね。
ティミーもポピー姉さんも一緒に戦ったらしいけど、リュリュさんも結構強いのね。
それからお父さん……エスニックじゃなくてエスタークよ。
「でも何でマリーは、あんなにも行きたがったのかしら?」
「う〜ん……ウルフの話じゃ、アッテムトには有毒なガスが充満してたらしい。もしかしたら、そのガスで気球を完成させようと考えてるのかもしれないね」
鉱山から出るガスを利用して!?
確かに気球の話を聞きに行った時、『空気より軽いガスがあれば、私の造ってる気球は完成するんです!』って、ヒョロ眼鏡が力説してたわ。
あの娘の事だから前世の記憶とやらで確証を持ってるんでしょうね……
だからお父さんも渋々ながら行かせたんだと思う。
本当によく解らないわね……何よ前世の記憶って?
「まぁ何にせよ……乗り物で空を飛べる様になるのは大助かりね。もう不死鳥とかはコリゴリよ……」
多分ラーミアの事を言ってるのだろうビアンカさん。
私は乗った事ないから解らないけど、聞いた話じゃ凄い乗り心地らしい。
「……ん? 何だか外が騒がしいなぁ」
和気藹々と朝食を摂ってると、外から人々の叫び声が聞こえてくる。
何
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