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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第21話:空を飛ぶ方法は色々
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唱えてはダメだぞ! ただでさえ地盤が脆くなってるんだから、お前の非常識な強力魔法は危険なんだぞ!」
あぁそうか……つー事は、マリーの魔法は充てに出来なくなるわね。

こりゃ総力戦か? 相手は地獄の帝王とか言われてるんでしょ?
『私も残る』なんて言えそうな雰囲気じゃないわね……
私もイオ系は控える様にしよう。

マーニャSIDE END



(リバーサイド)
リューノSIDE

「やっぱり大半が出払うと静かねぇ……食事の準備も楽で良いわ」
夜が明け、船の食堂でビアンカさんが朝食を食べながら呟いた。
きっと寂しさを紛らわす為だろう……

「そんなに食事の準備が大変なら、ビアンカがやらなくても良いのに……以前はみんな(僕以外)が持ち回りで担当してたんだから、僕と一緒にイチャイチャしてようよ」
「良いの! 私は好きでやってるんだから……」

グランバニアに居た時からそうだったが、お父さんとビアンカさんほど夫婦に見えない夫婦はいないだろう。
何時まで経っても恋人同士……
羨ましいです!

「そう言えばやっと思い出したんだけど、ウルフ君達が倒そうとしてるエスタークって、リュリュちゃんが連れてるプチタークの成長したヤツよね?」
「多分ね……つー事は、今回ウルフ達はエスニックを打ち漏らすって事だな。じゃなきゃ、未来の世界でリュリュが卵を持ち帰れなくなるんだし」

話には聞いてたけど、リュリュさんが連れてるモンスターは、結構な大物だったのね。
確か意味なく魔界へ赴き、100%理由なく倒したって話よね。
ティミーもポピー姉さんも一緒に戦ったらしいけど、リュリュさんも結構強いのね。
それからお父さん……エスニックじゃなくてエスタークよ。

「でも何でマリーは、あんなにも行きたがったのかしら?」
「う〜ん……ウルフの話じゃ、アッテムトには有毒なガスが充満してたらしい。もしかしたら、そのガスで気球を完成させようと考えてるのかもしれないね」

鉱山から出るガスを利用して!?
確かに気球の話を聞きに行った時、『空気より軽いガスがあれば、私の造ってる気球は完成するんです!』って、ヒョロ眼鏡が力説してたわ。

あの()の事だから前世の記憶とやらで確証を持ってるんでしょうね……
だからお父さんも渋々ながら行かせたんだと思う。
本当によく解らないわね……何よ前世の記憶って?

「まぁ何にせよ……乗り物で空を飛べる様になるのは大助かりね。もう不死鳥とかはコリゴリよ……」
多分ラーミアの事を言ってるのだろうビアンカさん。
私は乗った事ないから解らないけど、聞いた話じゃ凄い乗り心地らしい。

「……ん? 何だか外が騒がしいなぁ」
和気藹々と朝食を摂ってると、外から人々の叫び声が聞こえてくる。

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