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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十三話
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ストリーム・バーストの略である。破壊力・貫通力は申し分ないが、チャージ時間と使用魔力が半端じゃなく必要になるのでめったに使わない。

『……訂正します主。我々はアレにLEBをぶち込んでいたことをお忘れなく。もしかしたらまだ足りないかも知れません』

 闇の書の闇との距離は直線にして約15メートル。砲撃を叩き込むには十分とも言える上、ソレは未だ動く気配を見せない。 

『上等……微動だにせんのが不気味やが、今はそれをラッキーやと思うことにしようか』
『やりますか?』
『ああ。全力をこの一撃にかける!』
『その後は私にお任せを!』
『お前は何を言ってるんだ……?』

 しかし、そのアスカの一言を否定するかのように、竜二は静かに告げた。すると竜二はいつの間にかスナイパーモードを展開していた。そして、強烈な一言を叩きつける。

『……まさか、それ全部を叩き込むおつもりですか!?』
『そんぐらいやらなアカンやろ!後のケツは騎士達に持ってもらおうや!』
『あなたって人は……』
『さっき自分で吐いた「死に様咲かす」って言葉、嘘にさせんなや!』
『……わかりました!最期までお付き合いいたしましょう!』

 そして竜二はヴェスパインを構えた。

「ヴェスパイン、カートリッジロード!」
「Yes sir.」

 そのままカートリッジを二発消費し、銃口の前に魔力が塊として現れた。

『もっとぶっ込めや!こんなんちゃうやろ!LEBを超えたLEBを作るんやこの場で!』
『了解!』
『俺も絞り切る……引き金を引く力さえ残ればそれでええ!』

 アスカの魔力も竜二の魔力も込められたことで、さらに濃密に、さらに巨大になる魔力塊。既に竜二の足元を中心に砂嵐が舞い上がっている。

「殺しきる……この一撃で!」

 体を支える足も、銃を支える腕も震えている。それでも彼は投げ出さない。なぜなら、彼は一人じゃない。騎士たちが、妹が、仲間たちが、彼の腕を、足を支えている。

「ええぞええぞ……上がってきたで熱くなってきたでアドレナリンぶっぱ来たでこれぇッ!」
『ちょ、テンション上がりすぎて何言ってるかわからないんですけど!?』
「安心せい俺もわからんわ!クスリ入ってなくても全身の血が沸騰するようなこのハイテンション!これこそクライマックスって奴やろ!」

 そして口上を述べ、最大の砲撃を叩き込む。

「咎人へと突き刺され、断罪の閃光!受けてみろや、俺たちの限界突破!ライトレイ・ブレイカァァァァァァァアアアアアッ!」
『行っけぇぇえええッ!』

 文字通りライトレイ・エクストリーム・バスターのパワーを即席で超えてきた、竜二とアスカの持つ最強の砲撃魔法、ライトレイ・ブレイカー。その太い魔力光は、防御壁ごとソレを吹き
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