第九十二話 戦線突破
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現時点で立て直した味方部隊と合流し、このままメサイアに向けて艦を進軍させます!いいわね、アーサー?』
『え、ええ?あ…ハッ、了解しました。イゾルテ、ミサイル発射管一番から三番、正面敵MS隊に照準!トリスタン一番二番、目標前方のローラシア級!撃てえ!!』
賛同されるとは思っていなかったのか一瞬呆けるアーサー。だが、すぐにタリアの決断にアーサーも同意を示し、そのまま艦隊の砲門を全方位への防衛から前方に向けての攻撃に切り替える。タリアとしては立て直しきれていない味方を切り捨てるわけではない。自分たちが先に進軍することで戦線から出来る限り切り離すつもりなのだろう。
「よし、なら俺達も攻撃に回るぞ!だからと言って迂闊に前に出てミネルバの護衛をおろそかにするなよ!」
『わかってます。シンじゃないんですからそんなことはしませんよ!』
ルナマリアがそう言いつつブラストインパルスのビームジャベリンで敵を貫く。そして、そのまま攻勢に出ると判断してフォースシルエットへと変更した。
「ヘァー!」
アスランは敵に接近してそのままビームサーベルによって敵を切り裂いていく。そのまま前進しようとした所で懐かしい顔ぶれとようやく出会った。
『貴様、そんなに突出したところで何をしている!探すのに手間取ったではないか!』
「イザークか!」
『よッ、アスラン。俺もいるぜ』
ジュール隊の面々と合流するアスラン。ミネルバは味方を救援するためにかなり突出していたのだが、イザーク達は態々戦線を突破して此処まで来たようだ。
「話は後だ。イザーク、味方部隊の支援をしてくれ!」
『俺に命令するな!今は別の部隊だぞ!!』
そんな事を言いつつも、それが最善だと理解しているため言われた通り周りの味方部隊を援護するイザーク。ジュール隊の面々はザフトではミネルバと同じように有名なエース部隊であることが知られており、メサイアを防衛している敵部隊は思わず、恐怖して動きが鈍くなっていた。
『戦う気のない者は失せろォ!』
イザークのリゲルグが次々と敵を狙い撃ちながら、そう声高に叫ぶ。それに気圧された敵部隊は下がれば敵前逃亡となってしまうが故に逃げれず、かと言って攻めるには度胸が足らず、消極的な攻撃を仕掛けざるえない。
「よし、今なら戦域を突破できる!イザーク、ディアッカ、頼めるか!」
『フン、この程度の奴等!』
『おうよ、任せとけって』
そう言ってアスランはセイバーで進軍していくのだった。
◇
アークエンジェルの左舷から狙い撃ってきた艦、ザンジバル級。艦の性能としてはミネルバや改良されている目の前のアークエンジェルとほぼ同等の、少なくともローラシア級やナスカ級といった量産されている艦
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