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バトルロワイアル 桐山和雄の章
プロローグ〜第4話
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大人の世界に深く関わっていた


その為人の心理状態も良く察する事が出来た


彰「それにしても川田君ったら普通の人とは
何処かずれているとは思っていたけど
あんな本性隠してたのね、人を殺すのに
あんなに楽しそうにして流石の私もちょっと
怖かったわぁ……そして その罪を全て桐山君に
押し付けるのね………フフッ随分なめた真似
してくれるじゃない川田君」


彰の脳裏にはあの時の会話が甦っていた
襲撃者を追いかける時桐山は言ったのだ


彰頼んだぞ と気を付けろとそう言ったのだ


彰「安心して桐山君、貴方に危害なんて
くわえさせない川田章吾は私がしっかり
見張っているわ…ウフフッ…だ…か…らっ
後でご褒美頂戴ねっ、愛しいダーリン」


どうやら彼は桐山に優しい言葉をかけられ
頼りにされた事で彼にゾッコンloveして
しまったようである


彰「…ところでどんなご褒美がいいかしらねぇ
ウフフッ楽しみだわぁ」


  ……桐山に最大の危機(?)が迫っていた……


場所が変わり南の端から程良く離れた処で
桐山と充は休憩をとっていた


だが先程から充の表情はすぐれなかった
何かを考えているようだ


それを見ていた桐山は若干躊躇ったものの
充に声をかける


桐山「充………どうした?」


充「はっ いえ、なんでもないです…ただ」


言葉を濁す充に桐山は以前笹原龍平が話して
いた事を思い出した


桐山「……金井泉の事か?……以前龍平から
聞いた事がある、お前が…」


知られていた事に一瞬驚いたものの充も
正直に話す


充「は…はい、分不相応だとは分かっては
いたんですが……ずっと好きだったんです
……なのに俺………何も…何も出来なくて」


悔しそうに辛そうに話す充に桐山は言いようの
無い感情に戸惑いながらも言葉を探す


桐山「…充…俺にはよく分からない……
ただお前のそんな辛い顔は見たくない
元気を出せ充 元気を出せ充」


不器用ながらも思いのこもった言葉に
充の表情も柔いでく る


充「ボス……ありがとうございます…
ありがとうございます…俺」


桐山はまたしても一瞬躊躇ったものの
言葉を続ける


桐山「…充、俺のことは和雄で良い…
仲間とは……名前で呼び合うものだろう」


充「ボスっ、俺の事仲間だと思ってくれるん
ですか…」


桐山「…お前は俺の大切な仲間だ」


充「ありがとうございます…俺本当に
嬉しいです」


涙ながらに話す充を見つめる桐山の表情も
何処か人間らしい感情にあふれ
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