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バトルロワイアル 桐山和雄の章
プロローグ〜第4話
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人を殺す瞬間!
あの感触を一度味わったらもう他の楽しみ
なんて何も無くなるんだ……だから 
お前らも死んでくれ、俺の楽しみの為に」
カツン カツン ガサガサッ カチ ャリ


???「!!」
ブルブル ガタガタガタ


そう言って川田は二人の荷物を奪い用済みと
ばかりに拳銃を二人に向ける


友美子「………ごめんね雪子、私が馬鹿だった
のかな 呼びかけをしようなんて」


雪子「………そんなこと無いよ、ありがとう
友美ちゃん、私達精一杯やったもん 
私達の呼び掛けきっと無駄じゃなかったよ」


友美子「!………ありがとう雪子」


雪子「私もありがとう友美ちゃん」


川田「……お別れの挨拶はすんだか? 
ならさっさと死ね 「そうはさせないわ!」
 ぬっ?」

   バチュン!!


川田「! チィッ」


彰「………川田君 貴方はちょっとやりすぎた
ようね」
ハァ ハァッ ハァッ!


間一髪で現れたのは月岡彰であった

全身汗まみれになりながらも彼は二人を庇い
仁王立ちしていた


雪子「月岡君?」


友美子「助けに来てくれたの?」


だがそれにも川田は些かも動揺しなかった


それ処か新たな獲物に興奮しているようだった


川田「……お前か だが残念だったなぁ」
カチッ コロコロ ダダッ


彰「ハッ! 手榴弾!! なんて事をー!ー!」
バッ ガバッ ドガァ!!!!


友美子「キャアアアアアア!!」


雪子「アアアアアアアア!!」


一瞬の事だった 川田章吾が手榴弾を使い
前方に転がした時は既に爆発寸前だった


間に合わないと悟った彼はその身を呈して
二人を守った


  ………だが現実は非情だった………


彰「グハッ! ハグァ! ハァハァッ 
ふ 二人とも大丈夫?」


雪子「……………」


友美子「……………」


彰「ねぇ! 目を開けなさい!!!」


  ………二人は既に事切れていた……


彰「バ カァ なにやってんのよぉ 
目を開けなさいよ」
ギュッ ポタポタポタ


自分も満身創痍ながら必死に呼びかける
涙で顔がめちゃくちゃになりながらも必死に
呼びかけたが二人の意識が戻る事は無かった


???「………」ギリッ


彰「……頑張ったわね二人とも………ゆっくり
おやすみなさい…もう怖い夢なんか見ないから
……だからゆっくりおやすみなさい」
ポタポタポタ


川田「……安心しろお前も同じところに
送ってやる」


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