プロローグ〜第4話
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……沼井充はただ静かに桐山和雄の言葉を
待っている……
バトルロワイアルanother story
桐山和雄の章 第1話 動き出す悪意
充「ボスっ! 一体何があったって言うんです!」
静寂に耐えられず充が叫んだその叫びを受けて
ついに桐山が口を開く
桐山「……暗闇から襲撃された、充お前が
今来た道路の先にある民家からだ」
充「なっ! そんな奴が……ボスっそいつは
一体誰なんです!?」
充にしてみればこんな殺し合いに乗るような
愚かな奴がいるとは思わなかった
確かに自分達は世間から不良と言われているし
自分達もその自覚はある だが何の抵抗も
しないクラスメイトをしかも女を殺すなんて
そんな事は考えもしなかった
桐山「襲撃者の顔はわからなかった、
ただ大柄な人物だと言う事は確認できた
俺も大したことはないが若干頭に傷を負った」
見ると桐山の頭からは若干の血がながれていた
充「………( ギリッ)…許せねぇ」
だがそこで充は月岡彰が見当たらない事に
気が付いた 彼は直ぐに桐山に確認する
充「ボスっ、 彰は? アイツはどこに
行ったんです?」
桐山「彰は襲撃者を追い掛けた、彼奴なら
尾行がバレる心配はないだろう」
充「………なるほど、確かにそうですね
それじゃ俺がさっき見た人影は彼奴じゃ
なかったのか…………」
月岡彰は気に入った男がいればストーカーまで
してしまう奴だ、しかも今まで一度も
バレた事がないんだからまさに筋金入りだろう
桐山「何時までもここに居てもしょうがない
俺達もここを移動しよう」
そう言って桐山は一度黒長博達の遺体を見た後
歩き出した
充「そうですね、とにかくここを離れましょう」
そこで充は肝心な事を確認していなかった事に
きがついた
充「あっ、そうだボスっ彰とはどこで
待ち合わせになってるんです?」
桐山「ああ…その事か、それなら禁止エリアに
ならなければ夕方6時以降に診療所で
待ち合わせになっている、もし禁止エリアに
なっていたらその少し離れた場所にある
漁協の倉庫だ」
充「成る程、流石ボスですね俺なんかと違って
頭の出来が違いますね」
桐山「そうでもない、では行こう」
充「はいっ!」
出発する直前充はもう一度仲間達の遺体に
目をやると遺体の瞼をそっと閉じてやる
充「……(ギリッ)……お前らの仇は必ず
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