第48話 「嵐の前触れ」
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ですな」
「そうだ。やってくれるか?」
「無論」
私は、ブラウンシュヴァイク家は生き残ってみせる。
嵐などに負けはせぬ。負けてたまるものかっ!!
「あと、ラインハルトを連れて行け」
「ラインハルトをですか?」
「ああ」
確かにラインハルトは我が、ブラウンシュヴァイクの婿に欲しいが、それにしても連れて行けとは……。皇太子殿下のお許しが得られたのだろうか? それなら良いのだが。
「いいでしょう。連れて行きます」
「勘違いするな。ラインハルトは軍事の才能がある。天才といってもいい。同盟に行った際、向こうの軍事的な思惑で、理解できない事があれば、ラインハルトに聞け。あいつなら見抜く」
……天才?
まさか? いや、皇太子殿下はラインハルトに目を掛けている。
その理由はアンネローゼの弟だからではなく。
ラインハルトの才能ゆえか……。
なるほど、あやつもまた、これからの嵐の一風。
表舞台に上がる役者の一人なのか……。
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