第十三話 聖剣ですか過去話ですか
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ょっと遅めの登場の八雲紫です。え?ついさっき出た?気にするな。
今日もレッツ修行中だぜ。今頃一誠はドラゴンの気を散らしているところだろうな。方法は確か、上級悪魔に吸いとってもらうだった。俺は悪魔では精々中級止まりだろうから、いる必要がない。
とりあえず、幽々子が新しい自己強化を思い付いたらしい。つい最近、『死霊を操る程度の能力』を使えるようになったんだけど、どんな強化なのかな?
籃は、武術に磨きをかけていく。あ、籃に聞きたいことがあったんだった。
「籃、妖怪に聖剣ってどれくらい効果があるの?」
「そうですね。正直、私や紫さんには殆ど効果はないと思いますよ?」
「何故?」
「妖力を使う妖怪は精神的に弱いですが、聖なる力はあまり意味がないですね」
「じゃあ、どうされたら危ないのかしら?」
「言霊を込められたりすると厄介かもしれませんね」
言霊?なんだろう。住所不定無職の台詞でも言えばいいのか?精神的に弱い妖怪に言霊。つまりは言葉攻め?
「紫さんは例外ですね。人間から妖怪になったから、精神的に妖怪より強いですから」
ほえ〜。その原理から言うと南無三は強かったんだ。
さて、籃によれば、俺が妖怪の時は聖剣にグレイズ(かする)しても大ダメージってことは無さそうだな。
「紫〜。やりましょ〜」
あら、幽々子が呼んでる。
「そうね、やりましょうか」
「いくわよ〜。『悪夢「死霊ナイトメア」』
スペル宣言をしたとたん、幽々子に何か人魂が集まっていった。そして、幽々子の中に入っていく。何が起きている?そして全部、およそ二十ぐらいか。死霊が幽々子の中に収まった。
「受けきってね・・・・・・!」
そう言った次の瞬間、幽々子の姿が消えた。
いや、正確には反応できないレベルの速度で動いている。
だが、ギリギリで幽々子を察知できた俺は、四重結界を腕にはり、幽々子の手刀を受け止めようとした。
バキンッ!
しかし、硝子が割れるような音と共に、俺の張った結界はそれこそ硝子のように砕かれた。
ありえない。幽々子の体術は俺達三人の中では一番弱い。それなのに、あっさり四重結界を貫く?なんの冗談だよ。
いくら今の俺が人間だからって、『蝶符「鳳蝶紋の死槍」』を防いだ四重結界を砕くって。ドーピングかよ。
ヤバイな。人類と人外の境界、種族を妖怪に。
「くっ・・・!」
重たい。結界を壁にしてなお、この威力。真面目に凄い。
『死符「極楽蝶の舞」』
赤黒い、なんてもんじゃない。どす黒い蝶がやってくる。しかも死の概念を組み込んでいる。俺じゃないと死ぬぞ!
『境符「全てを二つに断つ線」』
このスペルは、境界線を引き、その境界線を引かれた物
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