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こんな私(俺)の物語
第十三話 聖剣ですか過去話ですか
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の形になった。

「私の方は『擬態の聖剣《エクスカリバー・ミミック》』。こんな風に形を自由自在にできるから、持ち運びにすっごく便利なんだから。このようにエクスカリバーはそれぞれ特殊な力を有しているの。こちらはプロテスタント側が管理しているわ」

「イリナ・・・悪魔にわざわざエクスカリバーの能力を喋る必要もないだろう?」

「あら、ゼノヴィア。いくら悪魔だからといっても信頼関係を築かなければ、この場ではしょうがないでしょう?それに私の剣は能力を知られたからといって、この悪魔の皆さんに後れを取るなんてことはないわ」

うん。確かに、ここにいる悪魔に後れを取ることはないかもしれない。悪魔ならな。

って、木場が普段と比べてとんでもないプレッシャーを出している。いざとなったら縛るか。スキマで縛れば動けないだろ。多分。

「・・・それで、奪われたエクスカリバーがどうしてこんな極東の国にある地方都市に関係あるのかしら?」

「カトリック教会の本部に残っているのは私のを含めて二本だった。プロテスタントのもとにも二本。正教会にも二本。残る一本は神、悪魔、堕天使の三つ巴戦争の折に行方不明。その内、各陣内にあるエクスカリバーが一本ずつ奪われた。奪った連中は日本に逃れ、この地に持ち運んだって話なのさ」

「はぁ、私の縄張りは出来事が豊富ね。それで、エクスカリバーを奪ったのは?」

「奪ったのは『神の子を見張る者《グリゴリ》』だよ」

「堕天使の組織に聖剣を奪われたの?失態どころではないわね。でも、確かに奪うとしたら堕天使ぐらいなものかしら。上の悪魔にとって聖剣は興味が薄いものだから」

「奪った主な連中は把握している。グリゴリの幹部、コカビエルだ」

「コカビエル・・・。古の戦いから生き残る堕天使の幹部・・・。聖書にも記された者の名前が出されるとはね」

「先日からこの町に神父(エクソシスト)を秘密裏に潜り込ませていたんだが、ことごとく始末されている。私達の依頼ーーいや、注文とは私達と堕天使のエクスカリバー争奪の戦いにこの町に巣くう悪魔が一切介入してこないこと。ーーつまり、そちらに今回の事件に関わるなといいに来た」

「随分な言い方ね。それは牽制かしら?もしかして、私達がその堕天使と関わりを持つかもしれないと思っているの?ーー手を組んで聖剣をどうにかすると」

「本部は可能性がないわけではないと思っているのでね」

あーあー。リアスがキレてるよ。まあ、可能性を疑えばキリがないからなぁ。俺の家族に関わるのなら、問答無用で捻り潰すけどな。手を出すなと言うのなら、こっちに被害を出すなよ。

「上は悪魔と堕天使を信用していない。聖剣を神側から取り払うことができれば、悪魔も万々歳だろう?堕天使どもと同様に利益がある。それゆ
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