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こんな私(俺)の物語
第十三話 聖剣ですか過去話ですか
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ぜ?信用得るにも一苦労なんだからさ。みんなの癒しになることもできないし、戦闘においては磨耗射撃じゃ全く敵わない。物量凄いもん。
でも、幽々子は違うのか。なにか、自分の存在意義が欲しいのだ、今の幽々子は。
・・・・・・単純明快、俺の唯一無二の親友だ。

「あら、幽々子は私の唯一無二の親友でしょう?他になにか必要かしら?」

実は、俺、いまだに親しい友達が幽々子以外にいない。霊夢は餌付けみたいなものだし、籃は家族(ペット)だ。だから、幽々子以外にいない。それに、俺は歪で曖昧な存在だ。それでも、幽々子は俺を認知している。俺の側にいてくれる。なあ、知ってるか?

「私は、幽々子がいない世界を認めないわ」

俺って結構寂しがりやなんだぜ?

泣き出す幽々子を、俺はそっと撫で続けた。


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後日、オカルト研究部。部員全員が部室に揃う。その他にも、昨日の二人、イリナとゼノヴィアがいる。
・・・・・・なんか、この感覚嫌だな。人類と人外の境界、種族、妖怪。
お、悪寒がしなくなったぜ。籃の推測は大体当たっていたらしい。さすが天狐だぜ。

にしても、空気が悪い。木場が怨恨丸出しで二人を睨んでるんだもん。今にも攻撃しそうな雰囲気だ。
こんな空気の中、話を切り出したのはイリナだった。

「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」

うん。知ってる。
おや、一誠が弱冠混乱している。

「ご免なさいね。私の下僕に悪魔に成り立ての子がいるから、エクスカリバーの説明込みで話を進めてもいいかしら?」

「わかったわ。イッセー君、エクスカリバーは大昔の戦争で折れたの」

「え?折れたの?」

「そうだ。今はこのような姿さ」

そう言って布に巻かれた剣を取り出す。ぶっちゃけ、緋想(ひそう)(つるぎ)の方が強いだろ。相手の弱点をつく剣だぜ?正確には、相手の気質を霧にして、それを読み取って弱点を纏うのが緋想の剣だけど。やっべえ、欲しい。

「これが、エクスカリバーだ。大昔の戦争で四散したエクスカリバー。折れた刃の破片を拾い集め、錬金術によって新たな姿となったのさ。そのとき、七本作られた。これが、その一つ、『破壊の聖剣《エクスカリバー・デストラクション》』。七つに別れた聖剣の1つだよ。カトリックが管理している』

そう言ってゼノヴィアは再び布を巻く。結構頑丈な封印だな。
イリナが懐から長い紐のようなものを取り出す。そして、段々と形を変えていく。その形は、日本刀
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