第十三話 聖剣ですか過去話ですか
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邪魔するわよ」
「は、はい!とにかく、俺は先に行きます!」
あわてて家に上がっていく一誠。しかし、中からは笑い声が聞こえる。まあ、知ってたんだけど。
「でね、これがイッセーの小学生時代の写真なの。ほらほら、こっちなんて、プールで海パンが破れた時のものよ。もう、大変だったわ。破れたままプールの滑り台にいっていしまって」
「・・・か、母さん?」
「あら、イッセーお帰りなさい。どうしたの?血相変えて」
「はぅぅぅ。よかったですぅ」
一応、一誠の母親は無事だった。よかったよ。イレギュラーがあってもおかしくないし。
そこにいたのは、一応、初対面の女性が二人。十字架を胸に下げている。クリスチャンですか?
栗色の髪の女性と、緑色のメッシュを入れた目付きの悪い女性。イリナとゼノヴィアだ。
布に巻かれたあれが恐らく聖剣だな。
「こんにちは、兵藤一誠君」
一誠に微笑むイリナ。まあ、一誠は覚えてないんだがな。
「初めまして」
無理矢理感がある笑顔。
「あれ?覚えてない?私だよ?」
わかっていない一誠に写真の男の子?を指差す母。
「この子よ。紫藤イリナちゃん。このときは男の子っぽかったけど、今じゃ立派な女の子になってきて、お母さんもビックリしたのよ」
「お久しぶり、イッセー君。男の子と間違えてた?仕方ないよね、あの頃、私ったら男の子顔負けにヤンチャだったから。でも、お互い、暫く会わない間に色々とあったみたいだね。本当、再会って何が起こるかわからないものだわ」
俺ほとんど空気だったよ。
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結局、三十分ほど談笑して終わった。俺達は、再度帰路についた。そして、帰宅し、それぞれ各々がやりたいことをやる。俺は食事を作るんだがな。最近、幽々子の座右の銘が『質より量』になってきた気がする。
「紫」
ん?幽々子が呼んでる。なんだろう。
「なにかしら?」
「私は、紫の役に立ってるの?」
・・・・・・は?なにいってんだか。居てくれるだけでいいのにさ。好きでやってるんだよ。
「なんでそんなこと聞くの?」
「・・・紫になにもしてあげられてないから」
う〜ん。別になにかしてもらおうなんて考えてないんだけどな。我が家の癒しだもん。
「別になにかしてもらおうなんて思ってないわ。どうしたの?急に」
「だって・・・紫に一つも勝てないのよ?私ができることは全部紫ができるのに、私にいる意味はあるのかが、不安で・・・・・・」
いやいやいやいや、俺って胡散臭いんだ
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