暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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 こんにちは。ギルバートです。ようやく塩田に帰って来ました。初日は、ブリと小海老を使った料理をする心算です。

 現在塩田の厨房にコックは存在せず、料理を出来る者が当番を決め交代で厨房に立っています。料理は出来ますが、作業負担が大きい私やクリフ等の土メイジは当番から外されています。まあ、時々する分には料理も気分転換になって良いです。

 と言う訳で、ブリをさばきます。その前に、出刃包丁と刺身包丁を《錬金》で作成しておきます。出刃包丁で鱗を綺麗に落として、内臓を取り出し水で丁寧に洗います。次に頭を落とすのですが、体格の所為でてこずりました。次がいちばんの難所である三枚におろす作業です。しかしこちらはマギ時代の経験のおかげか、ゆっくり丁寧にやったらすんなり出来ました。仕上げに、小骨を取り除いて終了です。皮は、塩焼きにする分は付いたままで良いので、刺身にする分だけ取り除けばOKです。骨や頭はあら汁に、刺身で取った皮は湯引きにしてしまいましょう。

 ルンルン気分でここまで作業していましたが、いい加減ティアの突き刺さる様な視線が鬱陶しいです。微動だにしないで、こちらを凝視するのは止めて欲しいです。

 仕方が無いので、刺身分から一切れ分切り分け、ティアの前に持って行きました。おお……瞳孔がまん丸に開いています。ティアの目の前で切り身を上下左右に動かすと、ティアの視線が顔ごと切り身を追います。

 ……ああ、なんか楽しい♪

「ギルバート様」

 突然ドナが話しかけて来ました。何か用事でしょうか? と、私の注意が逸れた瞬間。

 ……ガブッ!!

 ティアに、手ごと刺身を齧られました。イタイです。ドナは、涙目になる私に向かって「あ 明日報告に戻りますので、何かあれば声を掛けてください」と言うと、そそくさと逃げて行きました。自業自得の傷をヒーリング《癒し》で治すと、私は料理に戻りました。



 さて今晩のメニューです♪

@ブリの刺身
 寒ブリは、脂が乗っていて美味しいです。刺身包丁を全体的に使い、丁寧に切っているのでべチャッとしていません。タルブ産の醤油もあるので、涙が出るほど嬉しいです。惜しむらくはワサビが無い事でしょうか。……後で必ず見つけます。出来れば本物のワサビが欲しいですが、難しいので西洋ワサビで妥協する事になりそうです。

Aブリ皮の湯引き
 刺身で余った皮を、湯がいて小さく切っただけの簡単料理です。揃えられる調味料の関係で、生姜醤油で頂く事になりました。

Bブリのあら汁
 余った骨や頭を使い、あら汁を作りました。生臭くなるので、湯通しをしてから苔と血を入念に処理をしました。味付けは藻塩で妥協しましたが、どうせなら味噌も持ってくれば良かったです。

Cブリの塩焼き
 余分な水分をきっち
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