暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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回は使い魔の召喚ですが、トライアングルメイジである私が補助に入れば問題ありません。問題があるとすれば、母上をハブった所為で拗ねられる事くらいです。その八つ当たりが予想されますが、話したら止められるので今回はあきらめるしかありません。

「アナスタシアは、準備出来てますか?」

「はい。兄様」

「では、始めてください」

「我が名はアナスタシア・キティ・ド・ドリュアス。五つの力を司るペンタゴン。『可愛い猫ちゃん。可愛い猫ちゃん。可愛い猫ちゃん。可愛い猫ちゃん』我の運命(さだめ)に従いし、“使い魔”を召喚せよ」

 ……何も起こりませんね。本来なら、ここで召喚のゲートが現れるはずなのですが。

「兄様。失敗しちゃった」

 そこで涙目にならないで欲しいです。

「絞り込みに失敗しているのではないでしょうか? 何と念じながら、呪文を唱えていますか?」

「可愛い猫ちゃん!!」

 私はアナスタシアの言葉に、思わず苦笑いをしてしまいました。

「アナスタシアの属性は風です。そうなると、相性が良いのは翼ある獣です。しかし、猫は4足の獣で逆に土属性に相性が良い獣です。逆属性の獣が召喚されす例も聞きますが、召喚の門が開かないと言う事は、残念ですがアナスタシアでは猫を呼び出す事は……」

 私の説明に、アナスタシアの表情が崩れて行きます。

「……グスッ」

 わーーーー!! 泣くな!! 泣くな!! 泣くな!! 泣くな!!

「大丈夫!! 大丈夫!! ちっちゃくて可愛いのは、猫だけじゃないって!! な!!」

 暫くアナスタシアを撫でて、落ち着かせてあげます。

「……うん。もう1回やってみる」

「我が名はアナスタシア・キティ・ド・ドリュアス。五つの力を司るペンタゴン。『小さくて可愛い子。小さくて可愛い子。小さくて可愛い子。小さくて可愛い子』我の運命(さだめ)に従いし、“使い魔”を召喚せよ」

 今度は50サント位の小さなゲートが現れました。

「やった!!」

「まだです。問題は何が出て来るかです」

 暫く待つと、ゲートから青い30サント位の生物が出て来ました。地面に着地したそれを、良く確認すると鳥の様です。

 青?……いや、僅かに紫がかった体色をしてます。鳥の様で、地球で言う鷹に良く似ていますね。大きさは、翼を広げて30サント余りで非常に小さいです。……こんな動物居たでしょうか?

 私が考えていると、その鳥が翼を広げました。その動きに合わせ、羽から静電気の様な物がパチパチと音と光を出します。

 ……!? 静電気? いや雷か? と言う事は、サンダーバード!! いや、それにしてはあまりにも小さい。子供にしても小さすぎます。

「兄様。契約しても大丈夫?」

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