暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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しただけで、まだコントラクト・サーヴァントしていません。ティアは素で喋れるだけです」

 おっ、2人が固まりました。無理もありませんが。ティアも心配そうに私を見ているので、目で“大丈夫”と返答しておきました。

「と言う事は、獣人か何かですか? 猫の姿をしてますし。アカデミーにバレたら、大変な事になりますよ」

「いえ、獣人ではありませんよ。ティアの正体は……」

 私の説明に、2人は仲良くフリーズしました。そして……。

「何でラインクラスのギルに、そんな高位の存在が呼び出せるんですかーーーー!!」(ガスッ)

 ディーネから突っ込みが入りました。右ストレートのおまけ付きです。当然痛いので、確りガードさせて頂きました。

「いえ……今の私は、トライアングルクラスですよ」

 ディーネがワナワナとふるえています。

「ぎ……」

「ぎ?」

「ギルの馬鹿ーーーー!!」

 元気に走って行きました。あのスピードでは、とても追いつけません。流石ディーネです。さて、アナスタシアの方は、何かブツブツと言ってますね。何を……。

「……の力を司るペンタゴン。『可愛い猫ちゃん。可愛い猫ちゃん。可愛い猫ちゃん。可愛い猫ちゃん』我の運命(さだめ)に従いし(ゴンッ)」

 取りあえず拳骨で黙らせました。

「うぅ〜〜〜〜。兄様酷い」

 アナスタシアが叩かれた場所を手でさすりながら、涙目で抗議して来ました。

「場所を考えなさい!! 場所を!! ……ここは私の部屋です。巨大な生き物が来たら、私の部屋が倒壊するかもしれません」

「呼び出すのは、可愛い猫ちゃんだから大丈夫だもん」

「その保証は、何・処・に・あ・る・の・で・す・か?」

 私はアナスタシアの頭に手を置き、手に体重を少しずつ掛けながら威圧します。

「兄様!? 縮む!! 縮んじゃう!! ごめんなさい!! ゆるして!!」

「解れば良しです」

 手を放すと、アナスタシアはガックリと肩を落とし「あたしもティアちゃんみたいな、ちっちゃくてかわいい子が欲しかったのに……」とか呟いています。まったく仕方が無いですね。私はそこでため息をつくと、落ち込んでるアナスタシアに言ってあげました。

「着替えて裏庭に行きましょうか。私が見ててあげます」

「ほんとう!!」

 嬉しそうにするアナスタシアに、私は頷いてあげました。



 私とアナスタシアは、訓練着に着替えて裏庭に集合しました。召喚された者が暴れた時の為に、完全武装(+ティア)をしておきます。

 ドリュアス家では基本的に、魔法を使うのは自己責任です。危険な魔法を使う時は補助を付ける決まりがありますが、それが必ずしも父上や母上である必要はありません。今
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