暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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、ティアを取り落とします。床に着地したティアは、そのまま私のベッドの下に逃げ込んでしまいました。

「あう〜〜〜〜」

 アナスタシアはフラフラとベッドに歩み寄ると、床に膝をついて下を覗きこみます。中にティアの姿を確認すると、床に伏せベッドの下に突入しようとしました。

「アナスタシア。それまでです」

 流石にはしたないので、アナスタシアの脇腹を掴みそのまま持ちあげます。

「兄様。放して……放して」

 私はアナスタシアの抗議を黙殺して、担ぎ直すとティーネの手を取り、そのまま2人を部屋の外に放り出します。ディーネが“私まだ抱いてません”と、目で抗議して来ましたが無視して扉を閉めました。

「ティア。大丈夫ですか」

「ひ 酷い目に合ったのじゃ」

 ベッドの下から煤けた様子のティアが出て来ました。そのままベッドの上に飛び乗ると、横になります。

「《癒し》は必要ですか?」

「不要じゃ」

 ティアは返事をすると、その場で大きく欠伸をしました。……どうやら本当に大丈夫そうですね。私は室内用の少し楽な格好に着替え始めます。

「ここが主の部屋か」

「はい。生れて初めてもらった部屋ですね」

 ……あんまり見まわさないで欲しいです。

「ベッドは塩田の物よりふかふかじゃの」

「かなり良い物で、値段も張ったみたいですよ。昔母上が無理する私に、少しでも良く眠れるようにって買ってくれたんですよ。当時はまだ貧乏貴族でしたから、けして安い買い物じゃなかったはずなのに」

「そうか、良い母上なのじゃな」

 私はその言葉に、無言の返答を返しました。それは普段の母上からは、想像も出来ない気づかいだからです。初めは母上が用意してくれた事も、値段の事も全く知りませんでした。本当に私は、親不孝者ですね。

 着替え終わりました。と……それよりも。

「ディーネ。アナスタシア。男の着替えを覗き見るのは、淑女のやる事ではありませんよ」

 私の言葉で扉が開き、引き攣った顔のディーネと半べそ状態のアナスタシアが部屋に入って来ました。ティアの事を見ていたのでしょうが、事実としてここは私の部屋です。覗かれて良い気分はしません。

「そんな事していたら、淑女じゃなくて痴女ですよ」

 一瞬だけディーネが怖い顔をしましたが、今はそれより気になる事がある様です。ディーネはサイレントをかけると、私に詰め寄って来ました。

「その黒猫……ティアですが、喋っていますよね」

「はい。私が召喚した使い魔ですから」

 私の答えに一瞬ホッとしかけますが、またすぐに詰め寄って来ました。

「ルーンは何処ですか?私が見る限り、見当たらないのですが・・・・」

「サモン・サーヴァントで呼び出
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