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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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「はい。誠意を持ってあたるのですよ」

 アナスタシアは頷くと、鳥の目の前に移動しました。

「鳥さん。あたしの使い魔になってください」

 返事として、鳥が僅かに頷いた様に見えました。アナスタシアは鳥の目の前で、両膝を地につけて座ります。

「我が名はアナスタシア・キティ・ド・ドリュアス。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

 呪文を唱えると、鳥を優しく持ち上げ口づけを交わしました。すぐに鳥は苦しみ始め、ルーンが刻まれて行きます。鳥が苦しみが治まると、アナスタシアは鳥を優しく抱きしめました。どうやらティアの一件で反省した様です。

「びりびりする。……兄様。この子サンダーバードの子供だって」

「やはりサンダーバードでしたか。(小さ過ぎて)いまいち確信が持てませんでしたが、正解だった様ですね。ルーンの方は何と刻まれているのですか?」

「えーと、……は……う?」

「私に見せてください」

 アナスタシアが、私にルーンを見せてくれました。ルーンが刻まれているのは、お腹の部分です。

「《反響》ですね。サイレントと同じく、音を操る効果があります。ハッキリ言えば、音を跳ね返す空気の壁を造ると言う物です」

「音を跳ね返す? あんまり役に立たなそうじゃな」

 私の説明に、ティアが割り込んで来ました。

「使い方によっては、結構使えると思いますよ。音楽や歌を聞くのに、このルーンの力で囲めばめちゃくちゃ大迫力で聞けますし(後は昔の艦内通信管の代わりとか、音響系の拷問もできますし。パラボラアンテナみたいにすれば、小さな音も拾えます)」

「だいはくりょく?」

 アナスタシアは、不思議そうに首をひねりました。

「まあ、それよりも名前は決めたのですか?」

「えっと……まだ」

「その子は男の子ですか? それとも女の子ですか?」

「男の子」

「サンダーバードですから、雷や嵐ですね。なら、ライ……ボルグ……ゴロー……サイク……レイ……即興で思い付くのは、それくらいかな」

 アナスタシアは、不思議そうな顔で聞いて来ました。

「ライはライトニングのライ……サイクはサイクロン……レイはレインかな? ボルグとゴローは?」

「ボルグは、(ケルト)神話で雷を意味します。ゴローは、雷がゴロゴロ鳴るから」

「ゴローだけは絶対無いよ」

「まあ、そうでしょうね。名前は一晩ゆっくり考えてあげると良いでしょう。それよりも、アナスタシアの部屋に、止まり木の代わりになる物と巣の代わりになる物を作ってしまいましょう。《錬金》で直ぐに出来ますから」

「はい!!」

 アナスタシアが嬉しそうに頷きます。

「それが終わったら、アナスタシ
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