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ゲルググSEED DESTINY
第九十一話 顕現する赤
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いものではあったが、少なくともプラントでは知られていないはずの情報だ。「この泥棒猫!!」とでも言ってやれば良いのか?などと見当違いな方へと思考が飛びそうになりつつもカガリは冷静に対応していた。いや、表面上は冷静に対応して見せた。

「確かー、誰だったかしら?あの議長のお付きの人?そう、クラウっていう人から教えてもらったのよ!」

クラウ、と言われてカガリに思い浮かべたのはミネルバに居た時に議長の傍に居た人物だった。彼の事をそれ以外で全く知らないカガリとしてはどう反応を返せばいいのか分からない。

「それでね、あの……本題なんだけど、私をアスランの所まで連れてって欲しいの!」

「はあ!?」

とうとう頭がショートしたカガリが思わず叫んでしまったのは、仕方のない事だろう。

「ああ、ごめんなさい!順を追って説明するわ」

叫んだカガリの様子を見てミーアも自分の言った突拍子のないことに流石に叫ばれてしまうのは仕方がないと理解したのだろう。順を追って説明し直した。

「……つまり、あれか?アスランにデスティニープランの正当性を問われて、自分でも分からなくなってきたところでアスランが寝返ったから自分もそっち側につきたいと?そういう事なのか……」

「はい、本当なら貴女に言うような事でもないという事はわかっているのだけど……」

ミーアには自分の持っているコネの中に議長の息が掛かっていないものは存在しないのだ。護衛のSPもマネージャーも彼女の正体を知っている者はほぼ全員が議長の子飼いである。ミーアが自分で動こうにも無理がある。かといって周りには頼れない。となれば外部の人間が一番いいとミーアは判断したのだ。

「はあ、全くだ。私にそんなこと言われてもどうすることも出来ないぞ……」

しかし、カガリを頼られても無理なものは無理である。カガリにも連れていく手段などありはしない。大体もし彼女を連れていけたとしても自分は確実に拉致犯罪者だ。テロリストだと罵られたこともあるが、その点では大いに反省しているし、せめて少しでも責任を取る為にと、こうやってプラントと交渉しているのだが、そんな事になってしまえば総てが水泡に帰す事になる。

「私から言えることは一つだ。アスランを信じてやれ。あいつは不器用だけど自分の決めたことはやり通す奴だ。プラントは議長の方を支持しているが、アスラン達ならきっと何とかしてくれるさ」

カガリはそうミーアを説得して、しばらくの間、アスランという共通の人物を話題に話し合うのであった。







『コーディネーターの兵器。俺達ナチュラルが破壊する!』

『邪魔するんじゃねえよ!雑魚なんかがさァ!』

赤と青の二機が連携しながら戦線を突破していく。ロッソイージスとG-Vはザフト
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