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中二病が主人公になったら?
第15話
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ルト、巻物を渡せ。」
「ナルト!!巻物は死んでも渡すな!!
それは、禁じての忍術を記して封印した危険なものだ!
ミズキはそれを手に入れるため、お前を利用したんだ!!」

ミズキがナルトを睨んで冷たく言うのに対して、イルカはナルトに必死に呼び掛けた。
当然、ナルトはどうするべきかを知っているため素直にイルカの言うことを聞くのだが、その前に・・・

「ヒソヒソ・・・(イルカ先生!)」
「(なんだ!)」
「(火影の爺ちゃんには予めこのことを言ってあるから、もうすぐ暗部の人とかが来てくれるんじゃないかと思うよ!)」
「(そうなのか!?)」
「(だから、出来るだけ時間を稼ごう!)」
「(・・・分かった!)」

ヒソヒソ声でイルカに話し掛けたナルトはミズキに対して身構え時間を稼ぐことに徹しようとする。
イルカもどうにかしようと必死に頭を回転させていた。

「何ヒソヒソ喋ってんだ!
フン・・・まあいい。ナルト・・・お前がその巻物を持っていても意味がないのだ!
本当のことを教えてやるよ!」
「・・・!?バ、バカ!よせ!」

ミズキが何を言おうとしているかに気付いたイルカは焦る。
そんなイルカの様子などお構い無しにミズキはナルトに語り掛ける。

「12年前・・・バケ狐を封印した事件は知っているな。」
「ああ・・・知ってるってばよ。」
「あの事件以来・・・里では徹底したある掟が作られた。」
「・・・ある掟?」
「しかし・・・ナルト!
お前にだけは決して知らされることのない掟だ。」
「・・・オレだけ・・・!?
・・・何なんだ、その掟ってばよ!?どうして・・・」

ミズキは冷酷に「クククッ」と笑う。
ナルトは知ってはいるが、一応不安そうな顔をしてみる。

「どんな・・・どんな掟なんだよ?」

ナルトの問い掛けにミズキは「ニヤッ」と怪しげな笑みを浮かべてこう言い放った。

「ナルトの正体がバケ狐だと口にしない掟だ。」
「え?」

「あっ、ハイ・・・そうですか〜」みたいな感じだが、とりあえず・・・

「どっ・・・どういうことだ!!」

・・・・・・一芝居打っておく。

「やめろ!!」

イルカはミズキにこれ以上話して欲しくないため必死に静止を呼び掛けるも、ミズキはそれを無視した。

「つまりお前がイルカの両親を殺し、里を壊滅させた九尾の妖狐なんだよ!!
お前は憧れの火影に封印された挙げ句―――
里のみんなにずっと騙されていたんだよ!!
可笑しいとは思わなかったか?あんなに毛嫌いされて!
イルカも本当はな!お前が憎いんだよ!!」

ミズキは背中に背負っている風魔手裏剣を1枚掴み取り、そして不意に高らかに笑い始めた。

「それでも、お前なんか誰も認めやしない!!

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