黒蝕の陰、天廻の陽
新天地での初依頼 受注
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ジャックスはその両腕を目一杯広げてアルフレッド達の入団を歓迎した。
「本当は色んなハンターさんを吟味して選ぶために入団試験だとか用意していたんだが…、お前さん達なら必要なさそうというか、釈迦に説法って感じだな!」
と、ダイラスに歩み寄って肩を力強く叩いた。
「お、おう!」
「おっと、我らの団のメンツ紹介を忘れてたな!バルバレの入り口近くにデッカイ鉱炉と大男が座ってなかったか?」
「そ、そういえば。」
と、全員がジャックスの指差す方を見た。
「アイツは俺の相棒でガートンって言うんだ。見掛けによらず手先が器用でな、武具加工のスペシャリストだぞ?」
目線に気づいたのか、ガートンは左腕を上げた。
「そして、我らの団の看板受付嬢!アルケー…という階級名しか知らなくてな…。
何でもギルドの決まりで、キャラバンに出向するときは個人情報を伏せなくてはならんらしい。」
アルケーは何かを必死に書き留めているようだった。
「ま、俺もガートンもお嬢って名前で親しみやすくしてるし、お前さん達もそう呼んでやってくれ。」
「おう!」
「さて…。実はお前さん達と分かれている間に我らの団の仲間集めも少し動き出していてな。
早速君達の顔と内容を見て依頼を出してくれた料理人がいるんだ。」
「料理人?そんなのがキャラバンに必要なのか?」
「当たり前だとも!狩りの前には腹ごしらえ、何をするともウマい飯は必要だ!
ってなワケであそこで何か作ってるアイルーが居るだろ?」
「そういえば必死に中華鍋を振るっているアイルーが居ますね…。」
全員がバルバレの出発口辺りを見た。
「あれが今回依頼を出してくれたアイルー料理長だ。
挨拶にでも出向いていくといいだろう。それと忘れないうちに伝えておこう。
君達に出された依頼だが…。」
「そ、その依頼って…?」
ダイラスが固唾を飲む。
「ルブル・エルトラス遺跡平原で、料理長の頼んだ材料を運んでいたタル配便がクンチュウという小型のモンスターに襲われ立ち往生しているらしい。今回はそのクンチュウを八匹討伐してくれということだ。」
「だはぁーっ!」
何の気なしに緊張していたダイラスは予想の斜め下の話にずっこけた。
「まあそう落胆しなさんな。お前さん達ここに来てまだ幾分と立ってないじゃないか。
この辺の地理を覚えるにゃ適した依頼だと思うぞ?」
「そうですね…。考えてみれば僕も地名を知っているだけでそこまで地理には詳しくないので…。
ダイラス、この依頼受けよう!」
「ま、小さな道からコツコツとだな!行こうぜマトレガ!」
「…。」
マトレガはコクリと首を縦に振った。
「あ、こちらも自己紹介が遅れまし
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