黒蝕の陰、天廻の陽
新天地での初依頼 受注
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「やぁ、待たせてしまってすまない。」
アルフレッドたちが話し込んでいる所へ赤服の男が戻ってきた。
「あ、お疲れ様です。それで、話とは何でしょうか…?」
数刻前、ダイラスが一撃でしとめたダレン・モーランを大砂港バルバレの近くの浜へ挙げている最中、赤服の男から
「すまない、少し君らに話したいことがあったんだがバルバレに腰を落ち着けていたギルドマスターに呼ばれてしまってね…。ここで待っていてくれないか?」
と言われていたのである。
「ああ、他でもない。まずは順を追って俺がキャラバンの仲間を集める目的から話そう。」
そういうと赤服の男は帽子からある物を取り出してダイラス達に見せた。
「実はちょっと前にこんな物を拾ってね。一体これが何なのかを知ることが俺の目的なのさ。」
赤服の男は帽子から白く透き通る鱗のような物を取り出した。
「あ…これって!」
「どうかしたのか?まさか、コイツに見覚えがあるのか!?」
「見覚えがあるも何も…僕もエイン村でそれと似たような物を拾ったんです!」
言うとアルフレッドはアイテムポーチにしまってあった、これまた赤服の男が取り出したような白く透き通る鱗のような物を取り出して見せた。
「本当だ…。影形そっくり、瓜二つだな。これはいよいよ面白くなってきたぞ〜!」
赤服の男は目を輝かせながらその鱗のような物を太陽に透かした。
白い鱗の様な物は太陽の光を淡く乱反射させた。
「っと、俺の自己紹介がまだだったな。俺の名はジャックス、ロスキン=ジャックスだ。まあ皆からは団長と呼ばれてるし、お前さん達の好きに呼ぶといい。」
「分かりました、ジャックスさん。それで、話の腰が未だに見えないのですが…?」
「っと俺としたことがすまない。簡潔に話すと、君達に我らの団の専属ハンター…とまでは言わなくてもいい、せめてこいつの正体が分かるまで俺たちと共に旅をしないか?」
「た、旅ですか!?」
突然の勧誘に全員が驚きを隠せなかった。
「すまない、遠方のハンターさんだっていうのはその着ている装備から判別できる。だが、俺はどうしてもこのアイテムの謎を解き明かしたいんだ!」
鬼気迫る表情で白い鱗のようなアイテムを手に持ち、アルフレッド達に熱く語りかける。
「頼む!出来る限り君らの支援はさせてもらう!」
アルフレッドは一息をつき、
「…ダイラス?」
「…おう!」
「アルマさん?」
「ええ。」
「マトレガさん?」
「…」
全員の顔を見回し、各々の意思表示を確認した後
「その誘い、引き受けましょう!」
笑顔でジャックスの誘いを受けた。
「ありがとう!そしてようこそ、我らの団へ!」
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