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ドリトル先生学校に行く
第三幕 トミーの到着その一
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               第三幕  トミーの到着
 王子はまた自分のお家に先生を招待しました、今日は和風のステーキをご馳走しています。
 その和風のステーキ、大根おろしとお醤油をかけた大きなステーキを食べてです、先生は王子に言いました。
「ステーキもなんだね」
「そうだよ、和風のものがあるんだ」
「こんな風にだね」
「このステーキも美味しいよね」
「うん、面白い味だね」
 その大根おろしとお醤油のステーキをフォークとナイフで切ってお口の中に入れて味わいつつ王子に答えます。
「こんなステーキもあるんだね」
「日本ではね」
「そうだね、ステーキはイギリスにいた時にも結構食べていたけれど」
「向こうはお肉がメインだからね」
「それでもこうしたステーキはなくて」
「新鮮だね」
「これも病みつきになりそうだね」
 そこまで美味しいというのです。
「王子にまた美味しいものを紹介してもらったね」
「そうだね、ただね」
「ただって?」
「このステーキを食べているとね」
 勿論王子もその和風ステーキを食べています、そうしながらこんなことも言ったのです。
「御飯が欲しくなるね」
「これをおかずにしてだね」
「そう、御飯を食べたくなるね」
 そうなるというのです。
「僕はね」
「そうだね、僕もだよ」
「先生もだね」
「このステーキは今みたいにフルコースで食べるんじゃなくて」
 それよりもだというのです。
「おかずとして食べたいね」
「それで御飯をだね」
「うん、そう思うよ」
 こう言うのでした。
「日本の食べ方もいいよね」
「おかずで御飯を食べるのがね」
「僕もよくそうして食べてるから」
「僕もだよ」
「それが日本の食べ方だからね」
 日本にいます、だからその食べ方をしているというのです。
「美味しい食べ方だね」
「本当にね。それでだけれど」
「うん、今日先生に来てもらった理由だね」
「何かな、今回僕を呼んだ理由は」
「トミーのことなんだ」
 彼のことについてお話する為にです、王子は今日先生をお家に招待したというのです。
「トミーは留学の許可を貰って日本へのパスポートも手に入れたよ」
「それで留学先もだね」
「八条大学だよ」
 先生も王子も通っているその大学にだというのです。
「決まったよ」
「そうなんだね、よかったよ」
「ただ、問題はトミーのいる場所だけれど」
「僕の家に住んでもらうとか?」
「いや、寮があるんだ」
 王子はここでこれをお話に出しました。
「大学の寮がね」
「ああ、あるね。いい寮が」
「八条学園は日本全国、全世界から学生さんが集まるからね」
 だから寮も充実しているのです、そうした設備も。
「それでいい寮も揃ってるけれど」
「学校に近い
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