入院しました
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やって誤魔化す」
「コホン、宜しいでしょうか?」
声がした所を見ると、入り口に騎士カリムが資料を持って立っていた。
ロッテが素早く散らかってるテーブルの上を片付ける。
「いらっしゃい、騎士カリム、今日はどのようなご用件で?」
「良いニュースと悪いニュース、どちらがお好みですか? まあ、貴方にとってはどちらも良いニュースでしょうけど」
「んじゃ、悪いニュースから」
「ナカジマ家に引き取られた二人の戦闘機人、そのデータが何者かにコピーされ持ち出されました」
「へー、流石脳ミソ、仕事が速い」
「私にとっては感心できる事ではありません、身内から裏切り者が出たんですよ?」
「ロッサに追わせてないの?」
「もちろん追わせてます……それでも掴まるのはスケープゴートでしょうけど」
……世の中そんなに甘くないってか。
「貴方にとっては良いニュースだったでしょう?」
「まあ、おかげさまでナンバーズが製作されるだろうからな」
「……さて、良いニュースに行きましょうか」
「ふむ」
「ジュエルシードが眠っている世界の特定に成功しました」
「……マジ?」
「大マジです、入院生活も大変だったでしょう? 早速行って貰いましょうか……今から」
……今、何て言ったこの人?
「いやいや、レイジングハートも発掘してないのに、ジュエルシード掘れる訳無いやん?」
「安心して下さい、聖王教会が全力でバックアップします、それに海鳴に落ちるまで危険性が確認されなかったのでしょう? 発掘するだけなら問題ない筈です」
「それでも護身用のデバイスとか装備を用意しないとだな」
「デバイスのデータは見せて頂きました、貴方は既にデバイス無しでAランクに届いてますよね? それも総合Aではなくて陸戦と空戦、それぞれAランク相当の実力です」
……今度デバイスにデータの自動消去機能でも付けるかな。
「それでもデバイスが無いのは論外でしょ?」
「往生際が悪いですね、聖王教会からの特別直行便に乗せてやるから、さっさと行けと言ってます」
「俺、発掘のアルバイトしかした事ないもん、ロストロギア発掘する技術も権利も立場も全然揃ってないもん」
「言ったでしょう? 全力でバックアップすると、と言うか、もうしてるんです、貴方が現場責任者で申請してあります、頑張って来て下さい」
「……レイジングハート探しに行かなきゃ、うん、悪い夢だよコレ」
「シャッハ」
「はい」
「発掘が終わるまで現場責任者の『護衛』をお願いしますね」
「はい、全力で『護衛』します」
……シャッハ・ヌエラ、この人は陸戦AAAだった筈、現時点で逃走可能か試してみたい所だが……たぶん無理だ。
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